こうした“平野経済圏”は日本国内にとどまらない。
「昨年9月に平野さんのInstagramの投稿に載っていた『ルイ・ヴィトン』の26万円のバッグと20万円のパーカ全サイズが完売。今年1月には『ルイ・ヴィトン』と平野さんがパートナーシップを結んだと発表されました。
『ルイ・ヴィトン』は高額な商品がほとんどですが、平野さんのファンからは“誕生日プレゼントや自分へのご褒美として買いたい”という声が聞かれます」(前出・広告代理店関係者)
「ルイ・ヴィトン」の運営会社は、昨年1〜6月期の日本の売り上げが21.4%増だったと発表しているが、
「平野さんがInstagramの投稿で『ルイ・ヴィトン』の商品を着用したあとの10〜12月期は、28%増と発表しています。
日本のルイ・ヴィトンの売り上げの3〜5%増に平野さんが貢献したと仮定でき、昨年10〜12月期だけで15億円の経済効果が推定できます」(水野さん)
「ルイ・ヴィトン」の運営会社は、日本を除くアジアの昨年10〜12月期の売り上げは18%伸びたとも発表している。
「’19年の平野さんの主演映画が中国でも公開されるなど、日本以外のアジア圏でも知名度があります。『ルイ・ヴィトン』のアジア圏の売り上げ増加にも、平野さんの存在が寄与しているのでしょう」(前出・広告代理店関係者)
さらに平野は「イヴ・サンローラン・ボーテ」のアジアアンバサダーにも就任した。
「就任が1月に発表されると、東京・表参道の旗艦店には大行列が。2カ月たった今でも、休日には店の外まで列ができているのを見かけます。
平野さんがCMに起用されている口紅は1本6千50円ですが、平野さんのアンバサダー就任後わずか8時間で、その売り上げが前日比約540倍になったとも」(前出・広告代理店関係者)
平野のアジアアンバサダー就任会見で、同ブランド事業部長は平野についてこう語っている。
「彼と初めて会った後、私はチームに“彼は世界に羽ばたくアイコニックスターになる”と言いました」
実際、“平野効果”は海の向こうにまで波及しているようで……。
「“アジアアンバサダー”なので、アジア各国での売り上げにも貢献していると考えられます。平野さんの就任前は世界で1日あたり100本売れていたと仮定すると、就任初日だけで10億円程度は売れているはず。
徐々に勢いは落ちることを考慮しても、少なくともアジアを中心に20億円程度は貢献すると思われます」(水野さん)
「ボシュロム」「デジタルハリウッド大学」の“平野効果”は今後出てくるはずだが、
「『翠ジンソーダ』『ルイ・ヴィトン』『イヴ・サンローラン』における“平野効果”を合計すると、少なく見積もっても50億円ほどの経済効果を生み出していると言えそうです」(水野さん)
前出の広告代理店関係者は言う。
「これまでアジアのスターといえばBTSでしたが、グループ活動は休止中で、メンバー全員が兵役中。BTSが不在のなか、平野さんはアジアの新スターとしてさらなる広告起用があるのではないでしょうか」
“BTS超え”も目される平野。飛躍が止まらない!