■「異常なほどの剣幕でクレームをおっしゃりとても政治家とは思えません」
手紙の送り主は、その国会議員のフライトを担当したことがあるといい、その際の辛い経験を次のようにつづっている。
《会社から事前に注意点が(何項目も)知らされ、仕事の前からナーバスになっております。その内容が自分勝手で我儘なものなのです。例えば、『枕は2つ用意する』『到着が遅れる時は早めにお知らせする』など多岐に渡ります。本来であれば会社にしっかりと対応してほしいところですが、全て現場の私たち乗務員に押し付けられ対応に苦慮しております》
手紙によると、その国会議員は”非常に高圧的な言い方”で接するといい、特に到着が遅れることに関しては”鬼の首を取ったような言い方”でクレームをいれてくるという。飛行機の遅れについては天候などの影響もあり乗務員ではどうしようもないことであるが、その議員のクレームの入れ方について、送り主は《異常なほどの剣幕でクレームをおっしゃりとても政治家とは思えません》と明かしている。手紙の最後には、吉の動画について《態度を改めていただくきっかけになってほしいと思います》と綴られていた。
動画で明かされた手紙には、議員の名前が記されており、吉は「お名前はこういう方ですんで、その方を知ってる人がいたらですね、こういうことあんのか? と確認して注意してあげた方がいいよ」とコメント。
議員の振る舞いについても、「やっぱり大人だったらさ、まして国会議員だったらよ、誰でもそうだけど、国会議員じゃなくても、大人でも、みんなある程度はさ、歳行ったら人との接し方をちゃんとしなきゃ恥ずかしいよ」と苦言を呈していた。
さらに、航空会社に対しても「こういうことって、あの飛行機会社の方で許してんの? 役員の方々も、社長も含めてさ、国会議員だから何言われても我慢しろって言ってるわけ? あなたがた。おかしいよ、そういう航空会社は」と厳しく指摘。乗務員の置かれた状況を慮っていた。
議員のもとに、吉の叱咤は届くだろうか?