5月16日、高橋一生(43)と飯豊まりえ(26)が、双方の公式サイトを通じて入籍したことを報告した。
《一つの作品に参加させて頂いた事がきっかけとなり、現場を共にする中で、互いに縁の深まりを感じておりました。約一年の交際を経て、作品に関わる皆様からも祝福を受け、この日を迎えることが出来ました事を、ご報告させて頂きます》
二人は、’20年12月から放映されたドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK)シリーズで共演。主人公の漫画家・岸辺露伴役を高橋が、露伴を担当する漫画編集者の泉京香役を飯豊まりえが演じた。発表文からは、このドラマでの共演が縁になったことが伺える。
高橋は、発表文で伴侶となる飯豊のことを《彼女は自分の発する言葉で自身を穢すことなく、明るく生きることを諦めません。品性を持って歩みを進める彼女の純粋な陽の力に、幾度となく救われて参りました》と表現。飯豊の人柄が自身の生きる支えとなったと明かしている。
新たな家族を得た高橋に対し、SNS上では多くの祝福の声が上がった。特に、コアな高橋のファンの間では今回の結婚が、とりわけ嬉しいことのように喜ばれている。
《高橋一生さんは複雑な家庭環境で奔放な母親に苦しめられ、父親の違う弟たちの面倒を見てきた。やっと自分の家庭を持てるんだね。おめでとう。末永くお幸せに》
《複雑な家庭環境やった高橋一生様には本当に幸せになってほしい》
《高橋一生の生い立ち知ってるファンは、彼が結婚したいと思える人に出会えてよかった…ってなると思う》
■3人の父親、母親から金の無心…
ファンの脳裏に浮かんでいるのは、高橋が経験した“壮絶な家庭環境”だ。東京・港区赤坂で生まれた高橋。幼少期の遊び場は、同級生の親の多くが御所に勤めていたこともあって、東宮御所だったという。華やかな暮らしに見えるが、実父を早くに亡くした後、母親は2度再婚しており、自身、次男と三男、四男と五男で父が3人違う。
母親は衝動的な性格だったといい、高橋の弟で、人気バンド「never young beach」のボーカル・安部勇磨は自身の幼少期についてこう語っている。
《金回りのいい時はよかったですよ。小学校から中学生ぐらいまでは、私立の学校に通わせてもらってたし。でも、中学の修学旅行の1週間前だったかな? 母からいきなり「学費をずっと払えていなかったから、あんた今日で学校辞めることになりました」って告知されて、それまで通っていた学校を辞めることになったんです》(Quick Japan Vol.124 2016年2月号)
「破天荒な母親を支えなければならなかったのでしょう。高橋さんは長男として弟たちの面倒をよく見ていて、おむつを変える事もあったそう。面倒見の良い兄のことを弟たちも慕っており、兄弟仲は非常に良かったそうです。しかし、安倍さんは前出の『Quick Japan』のインタビューで“一番上の兄貴に連絡していると、母親からお金を無心するよう言われた”とも語っており、長男である高橋さんは金銭的に苦しめられていました。
高橋さん自身も、‘17年1月に放送された『A-Studio』(TBS系)で、母親とは仲の悪い時期が続いており10年くらい会っていなかったと告白。母親が癌であることを安倍さんから聞いても『いま会ってしまうと、また口げんかになる可能性があるから、変な話ですけど弱ってから会わしてくれと。そうすればお互い怒りも出てこないだろうって』と会うのを避けていたと明かしています」(週刊誌記者)
母の体調は徐々に悪化。やっと対面したのは、主演を務めた映画『blank13』のクランクイン前、’15年の夏頃だったという。映画の監督を務めた斎藤工との対談では、離れていた母との距離が縮まった瞬間についてこう語っている。
《病院に会いに行った時はもう相当弱っていて、あまり会話もできなかった。けれど、言葉じゃないんです。病室でただ手を握っていた時間、一緒に病室で昼寝をした時間……。そんなひとときを最後に持てたことに救われた気がします。母とは仲の悪かった時期が長くて、ずいぶん言葉でぶつかってきた。けれど、ああいう奇跡みたいな救いの時間を過ごしてから看取ることができて、本当に良かったと思うんです》(婦人公論2018年2月27日号)
34歳にして“家族”のしがらみから解き放たれた高橋。これからは、飯豊と幸せな“家族”を築いていくことになるだろう。