「来春始まるNHK連続テレビ小説『あんぱん』で、今田美桜さん演じるヒロイン・朝田のぶの妹役を河合優実さんが演じることが発表されました。朝ドラは初出演となります」(制作関係者)
河合優実(23)は今冬、ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)で昭和のヤンキー女子高生・純子役でブレークした人気女優だ。
「『ブルーリボン賞』新人賞受賞時から、NHKは河合さんの演技に注目してきました。昨年はNHKでも主演を2作務めています。特に『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』はBS放送でしたが、反響が大きく、今月9日からNHK総合の『ドラマ10』枠での再放送が決定。実は彼女は『あんぱん』のヒロインオーディションを受けていました。ヒロインとしては残念ながら落選も“ヒロインの登竜門”として知られる妹役として起用されたのです。現状、河合さんが“次のヒロイン”最有力候補だといえます」(前出・制作関係者)
’00年以降、妹役からヒロインに抜擢された女優は3人。
「土屋太鳳さん(『花子とアン』→『まれ』)、杉咲花さん(『とと姉ちゃん』→『おちょやん』)、清原果耶さん(『なつぞら』→『おかえりモネ』)です。妹役は朝ドラで重要な役割を担うことが多く、その演技が実質的なヒロイン“最終審査”ともいえるのです」(NHK関係者)
先月中旬に制作発表された次回作『ばけばけ』(来秋放送)は小泉八雲の妻・小泉セツがモデルだ。ヒロインは公募で決められる。
「セツは幼少期より周囲の大人から昔話や民話などを聞いて育った“物語好き”。これが後年、小泉八雲の執筆に役立ったそうです。実は河合さんも父譲りの読書家で、村上春樹さんや川上未映子さんのファンだとか。実家には、父が収集した蔵書がたくさんあるといいます。
また、セツは当時では珍しい国際結婚で夫を支える苦労人。河合さんは’22年の雑誌のインタビューでハーフだと公言しており、国際結婚にも縁があります。局内でもすでに彼女を推す声が上がっています」(前出・NHK関係者)
昨今の朝ドラヒロインには“必須の条件”もあるという。
「SNSでの批判にもめげない強靱な精神力が重要です。伊藤沙莉さんは『毎朝、ドラマのエゴサしてリハーサルに行く』と笑顔で話していました。オーディションではそうした芯の強さが求められますが、河合さんは以前、会見で『度胸だけは誰にも負けない!』と語っていました」(前出・制作関係者)
河合は『あんぱん』出演決定時にこうコメントしている。
《こんなにも長く広く愛され続けてきた朝ドラの世界には、なにか特別な力が宿っているはず。初めてのことに胸躍らせながら撮影を過ごしたいです》
“特別な力”が宿った演技で河合はヒロイン“最適切”となるか!?