7月29日に放送された『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に月曜コメンテーターの石原良純(62)が出演。パリ五輪柔道女子52キロ級の阿部詩(24)が2回戦で敗退した際に号泣する姿が放映されたことについて私見を述べ、賛否さまざまな意見が上がっている。
パリ五輪の柔道は現地時間28日、柔道女子52キロ級が行われ、連覇を狙った阿部が2回戦でウズベキスタンのディヨラ・ケルディヨロワ選手に谷落としで一本負けした。連覇への道が絶たれた阿部は、頭を抱えて呆然とした様子のまま、一礼し相手選手と握手。しかし、畳を下りるとその場に崩れ落ち、コーチの胸にしがみついて叫ぶように泣き叫んだ。
場内からは「ウタ、ウタ」の励ましのコールと拍手が響き、しばらく動けなかった阿部はコーチに支えられながら会場を後にした。SNS上では、阿部本人が会場で涙を見せたことや、テレビで一連の様子が流されたことに批判の声が上がっていた。
番組内で阿部の敗退が報じられると石原は、阿部がこの大会まで「どれだけ努力して」と想像しつつ、”号泣する姿を見せない方がいい”という意見について「だけど、これを含めてこれが努力のかい、3年間の戦いのかい」と反論。「時に勝負だから残酷なところもあるけど、僕はこういう姿もオリンピックの1ページだなって。まだ始まったばかりだけどもしかしたらこのシーンが今回のオリンピックで一番印象に残るシーンなのかもしれない」と考えを述べた。
この石原の意見に対し、ネット上では賛同する声が多数上がった。
《そういう姿を観たくない方はチャンネルを変えれば良いし、強制的に見せつけられてる物ではないと思うので避ければ良いだけのこと》
《あんな光景は今まで見たことないし、感動した。良純さんが言ったように今大会で1番印象に残るかもしれない》
《怪我のリハビリも含め代表に選ばれ大会に間に合わせた調整が、どれ程過酷な努力の上であったかを物語っているシーンだと思います。泣き叫んでも良いと思います。貰い泣きしそうでした。また次を目指し頑張って貰いたいです》
《努力したからこその涙であって、努力しなかったら涙なんてない。この涙が何百人に「悔しさ」という気持ちを与えたのではないかと思う。阿部詩選手が泣き叫ぶシーンは見る必要が絶対ある》
だが一方で、涙を流す選手を撮影することについて、メディア側に配慮が必要だという指摘も根強く上がっていた。
《負けた選手の号泣シーンをこれでもかというくらい流し続けていたのが不快だった》
《別に泣き叫ぶ姿を撮ってもいいと思うし、見せてもいいとは思う。しかし、あまりにも近くで撮るのはいかがなものかと思う》
《詩選手の泣き崩れている姿を延々と映すオフィシャルカメラがやり過ぎだったと思う》
《メディアがみんなで気遣って、カメラ向けないで一言、阿部選手の涙が止まりませんでしたと報道すればいいのに いまの世の中やさしさが足りないんだよね》