《私はアルタで三十代から六十代まで過ごしました 森田一義》
2月28日、新宿アルタが営業を終了する。1980年の開業から、7階が国民的人気番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の収録スタジオとして長らく使われてきたことで知られる新宿の名所。待ち合わせスポットの定番になっていた。
「昨年3月、スタジオ以外にも、雑貨店、飲食店などが入居している新宿アルタの25年2月閉店が発表されました。収益悪化が閉館の大きな要因だといいます。昨年11月に、アルタの特設サイトが開設され、《ALTA friends》の項目にはゆかりの有名人からのメッセージが綴られています」(スポーツ紙記者)
冒頭のコメントは、ご存じ『笑っていいとも!』司会・タモリ(79)が同所に送ったメッセージだ。
《全ての始まりは、アルタからでした!》
同じく《ALTA friends》でこうコメントしているのは、いまやインスタフォロワー数1000万人を突破した渡辺直美(37)だ。
「渡辺さんは08年3月末から“14代目いいとも青年隊”として、チャイルズ以来の“2代目いいとも少女隊”に選ばれました。“和製ビヨンセ”として脚光を浴び、同年6月にビヨンセが在籍したアメリカのグループ、デスティニーズ・チャイルドのファミリーBEST『ラヴ・デスティニー』CMに起用され、飛躍が始まったのです」(前出・スポーツ紙記者)
渡辺は5年前、Eテレの番組でも『いいとも』への感謝を明かしていた。
「(当時)ビヨンセでピンクの衣装を着てて、どの番組に出るにもそれだったんで、一発屋の香りプンプンじゃないですか。どのタイミングで私服になるみたいなのって、結構難しかったんですよ。だけど(いいとも)少女隊になったら、少女隊って毎月衣装が変わるんですね。それでなんとなくイメージが、ビヨンセだけじゃない少女隊もついてきたんで、一発屋じゃなく終われたっていう。一番すごく感謝してますね、『いいとも』には」
テレホンショッキング最多出演数を誇る和田アキ子(74)は今年1月5日、『アッコにおまかせ!』(TBS系)で、スタジオアルタ閉館を受け、8階にあるタモリの3畳ほどの専用楽屋について、こう振り返っていた。
「狭いとこでねぇ……。タモちゃんの個室が本だらけ。楽屋の80%が本と言っても過言じゃない。そこにちょこんと座って(タモリは)本読んでた」
2月25日、山里亮太(47)もMCを務める『DayDay.』(日本テレビ系)で、同じくタモリの楽屋について、
「だいたいあそこでタモさんが時刻表を読んでらっしゃるか、肩をもんでもらってるか、青竹踏みされているか。芸能界の夢の場所だったんで、一時代が終わるんだなぁって」
と語り、名残を惜しんだ。
また、「芸能界の夢の場所」を追い求め、学生時代にスタジオアルタに通い、人気タレントになった人物がいる。
「若槻千夏さんは中学生時代、『笑っていいとも』のオープニングで登場する新宿の街風景に映りたくて、夏休みの平日はずっとスタジオアルタ周辺に通っていたとか。その後、“『いいとも』にゲスト出演したとき、自分の映った映像をタモリさんと見られて幸せだった”とテレビ番組で懐かしそうに話していました」(前出・スポーツ紙記者)
