フジテレビの第三者委員会が3月31日に公表した調査報告書の内容が、日を追うごとに波紋を広げている。中居正広氏(52)が起こした女性トラブルは「業務の延長線上」における性暴力と認定され、その“手口”も想像を絶するものだった。
報告書では被害女性(以下、女性A)がフジテレビの元アナウンサーだと明かされ、トラブルが発生した経緯や当事者同士のやりとりなども詳細に記された。(以下、《》内は報告書より)
「中居さんはAさんを食事に誘った際、他のメンバーにも声をかけていること、自ら食事をする飲食店を探していることを伝えていましたが、実際には嘘だったことが判明。最終的に、中居さんの自宅マンションで2人きりで食事することを提案されたAさんは、《少し嫌な気がした》と感じたものの、仕事への支障を懸念して応じたといいます。報告書では両者の間に《圧倒的な権力格差のある関係性が存在する》とし、中居さんとのやりとりによってAさんが《精神的に逃げ道を塞がれたといえる》との見解が示されています」(スポーツ紙記者)
トラブルによって女性Aはうつ状態や食思不振の症状によって入院し、’23年7月末頃に精神科に転科。新しい主治医にPTSDと診断され、’24年8月末に同局を退社している。しかし女性Aの入院中には、中居氏が彼女の意に沿わない見舞金を元編成幹部B氏に届けさせていたことも判明。さらに連絡を控えたいという女性Aに対して、ショートメールを送り続けるといった行為も。中居氏への対応は女性Aにとって負担が大きく、《「耐えられず心が壊れ」た旨を述べている》と記されていた。
中居氏と女性Aの間では示談契約が交わされているが、第三者委員会は双方に守秘義務を解除し調査に協力するよう依頼。女性Aは守秘義務の全面解除に応じているが、中居氏は守秘義務の範囲内の事項についてはヒアリングに応じず、女性Aの守秘義務を解除しない旨も伝えたという。
そのため《2023年6月2日に女性Aが中居氏のマンションの部屋に入ってから退室するまでの事実》の詳細は明らかになっておらず、中居氏による性暴力の内容は報告書には記載されなかった。