■阿部サダヲの台本が「真っ白」で……
もちろん『あんぱん』の快進撃は、応募者3千365人のなかから選ばれた朝ドラヒロイン・今田美桜の屈託ない演技の影響も大きい。NHK関係者は言う。
「主演の今田さんが撮影現場でもいつも笑顔なので、ピリついた空気もなく終始穏やかな雰囲気です。祖母役の浅田美代子さんもムードメーカーとなっています。夫役の北村匠海さんとは6度目の共演になるので“演技についてあれこれ言わなくてもわかるから助かるよね”と話していました。
この前、今田さんが初めて朝ドラ出演した’21年の『おかえりモネ』制作チームから彼女が好きなお菓子の差し入れがありました。当時のプロデューサーたちが激励のためサプライズで“陣中見舞い”に来たときは、今田さんの目が潤んでいましたね。撮影当時の思い出がよみがえってきたのでしょう」
豪華キャストでも話題の『あんぱん』。名だたる出演者たちから驚嘆の声があがるのが“ジャムおじさん”のモデルともいわれる風来坊なパン職人・屋村草吉役の阿部サダヲ(55)の台本だという。
「大多数の俳優さんは、演出家の指導のもと、台本に書き込みや赤線を引くなどしていますが、阿部さんの台本はいつも真っ白。その場の気持ちと雰囲気で“ヤムおんちゃん”を体現しているんです。現場では吉田鋼太郎さんはじめ出演者からアドリブが数多く飛び出しますが、阿部さんの対応はいつも完璧。役者陣や制作スタッフから“アドリブ無双”ともっぱらの評判です。
阿部さんは北村さんとの共演シーンが度々あり、よく談笑しています。2人は俳優業の傍らバンド活動ではボーカルを担当するなど共通点が多い。休憩時間も北村さんは阿部さんの近くにいてなにやら話し合っていました。次のアドリブの相談をしているのかも……」(前出・NHK関係者)
『あんぱん』は撮影現場でもいっぱい“案”が詰まっていた!
画像ページ >【写真あり】黒木に反復横跳びを見せつける竹野内(他14枚)
