■気温36度のなか、剣道着に身を包み
本誌は、7月上旬に関東近郊にある公園の武道場で『教場Ⅲ』の撮影に臨む木村を目撃している。
気温が36度を記録するなか、濃紺の剣道着に身を包み、稽古シーンを撮影していた。その表情は真剣そのものだった。
木村座長のもとで未曽有の事態を乗り越え『教場Ⅲ』を撮了した共演者とスタッフたち。それだけに打ち上げは盛り上がったようだ。
「ある若手俳優が『木村さんとの初めての撮影では前日に何百回も練習して挑みましたが、いざ目の前にすると頭が真っ白になりました』と撮影の裏側を明かし、笑いが起きていました。一方で、『なかなか芽が出ず、一時はもう役者を辞めようと思っていました』と本音を告白した若手俳優もいました」(前出・映像制作関係者)
出演者たちが挨拶し、最後は木村の番にーー。そこで一連の中居問題について、ついに重い口を開いたのだ。
「まず木村さんは『この暑いなか、移動距離もかなりあって撮影は大変だったと思います。まずは車両部の方たち、制作部の人たちありがとうございました』とスタッフに感謝を伝えました。
さらに『ジャニーズ問題、そしてフジテレビもいろいろとあったなかで、制作してくれて本当によかったです』と素直な気持ちを打ち明けたのです」(前出・映像制作関係者)
自身も大きな影響を受けてきたなかで、ジャニーズ性加害問題・フジテレビ問題に振り回されてきたスタッフ陣を労った木村。
さらに後輩俳優たちにもメッセージを送った。
「『俺もいずれ辞めるときがくるかもしれませんが、求められている限り、需要がある限りは頑張ります。だからみんなも頑張れ!』と励ましていましたね。木村さんの言葉を聞いて、涙を浮かべている出席者もいました」(前出・映像制作関係者)
中居が発端となり起きたフジテレビ問題に初めて言及し、引き際を語った木村の胸中を前出の芸能関係者はこう推察する。
「’20年に中居さんがジャニーズ事務所を退所した際には、木村さんは事務所を通じて、『それぞれが決めたこれからの人生、お互いに前に進もう』とコメントしていました。
それから5年、ジャニーズの性加害問題や中居さんの女性トラブルといった激動の日々を経て、いつか訪れる“引退”を少なからず意識するようになったのでしょう。だからこそ、今を一秒たりとも無駄にすることなく全力で取り組む大切さを伝えたかったのだと思います」
“鬼教官”によるスピーチは、数々の苦難にともに立ち向かった仲間たちの心を震わせていたーー。
画像ページ >【写真あり】『教場Ⅲ』現場ですれ違った共演者にピースサインを送るキムタク(他19枚)
