年末の風物詩である『NHK紅白歌合戦』の放送まであと1カ月余り。期待が高まるなか、11月14日には出場アーティストが発表された。
《その年の活躍》《世論の支持》《番組の企画・演出に合うか》という3点基準で出場歌手が選定されている紅白。
現在、出場が発表されているのはMISIA(47)や天童よしみ(71)などを擁する紅組の20組、福山雅治(56)や布施明(77)などを擁する白組の17組。
紅組と白組で組数に差があることについては、11月19日のNHK定例会見で、山名啓雄メディア総局長が言及していた。
「紅白歌合戦なので、当然、紅組・白組同じ組数であることが期待される。これからまだまだ視聴者の期待の高い歌手、アーティストの皆さんにはこれから継続して交渉していっているんだろうなというふうに思います」
また紅白の制作統括の篠原伸介氏は「本当にご出演してほしいなという、期待値が高いアーティストがたくさんいらっしゃる。継続的に交渉をさせていただく」とコメントしていた。
白組にはSTARTO ENTERTAINMENTの King&Princeも選出されており、同事務所からは3年ぶりの出場となる。SNS上では、出場が一組にとどまっているSTARTO社から追加出演するのではとの声があがっているが……。
「timeleszが紅白出場の筆頭に挙げられていました。新メンバーオーディションに密着したNetflixのドキュメンタリー番組『timelesz project -AUDITION』が社会現象に。
8人体制となり再スタートを切った2月以降はテレビ露出が増え、“今年の顔”ともいえる存在でした。
それだけに、紅白の出場アーティスト一覧にtimeleszの名前がなかったことに違和感を覚えた人も多く、追加出演に期待している人も」(テレビ局関係者)
とはいえ、King&Princeが紅白に復帰したのは、特殊なケースだったようだ。音楽関係者が明かす。
「キンプリは昨年5月にKing&Prince株式会社を設立し、STARTO社とグループエージェント契約を締結したことを発表しています。TOKIO、嵐に続く3組目でした。
エージェント契約であるため、STARTO社の意見や方針よりも、彼らの意志が一番に優先・尊重されるそうです。今回は、“彼らの意向で、NHKからのオファーを快諾した“と聞いています。
timeleszは、NHKからは打診があったものの、辞退したそうです。これはメンバーというよりもSTARTO社の方針に則っての判断だといいます」
“STARTO社の方針”の背景とは――。
「’23年9月に明るみになった旧ジャニーズ事務所の創業者の性加害問題からなる一連の出来事が影響しています。
NHKは同社所属タレントに対しての“措置”が民放各局に比べて厳しく、実質の“出禁状態”に。
その後、昨年4月に旧ジャニーズ事務所がSTARTO ENTERTAINMENTとして再スタートしたことや、SMILE-UP.社による性加害者への補償や再発防止の取り組みなどが考慮され、NHKは昨年10月に“現場の判断で新規起用を再開する”と発表しました。
NHKによる“新規起用再開宣言”から1年以上経ったものの、NHKとSTARTO社の関係性は、民放各局と比べ騒動前にまで回復していないそうです。民放ではSTARTO社のタレントが出演する新番組などもスタートしていることと比べると、NHKと距離があるのは確かでしょう。
こうした経緯があり、STARTO社の方針として、国民的音楽番組からのオファーであっても手放しで受けるという状況ではないそうです」(前出・音楽関係者)
NHKは継続的に交渉しているアーティストがいることを明言している。
「追加発表でtimeleszが出場する可能性はかなり低いでしょう。“嵐のほうが出場の可能性がある”と言われているほどです。嵐はキンプリと同じく、メンバーで株式会社嵐を設立してSTARTO社とエージェント契約を結んでいるため、メンバーらの意思が尊重されます。NHKの交渉次第ではないでしょうか」(前出・音楽関係者)
3組少ない白組。その“余白”にtimeleszが収まる可能性は低そうだ――。
画像ページ >【画像あり】「誰かわからんかった」timelesメンバーの“ビジュ変”ショット(他4枚)
