【出演】

一徹(エロメン)

牧野江里(SILK
LABOプロデューサー)

波多野公美(フルール編集長)

 

 

9月、東京・下北沢B&Bにて、“ジョジョカン”イベントが開かれました。

ジョジョカン”とは、『女性による女性のための官能』のことで、この日は、

女性のためのエロティックな小説レーベル『フルール』の創刊を記念して、

フルール広報大使のエロメン・一徹さん、女性のためのAVメーカー・SILK
LABOプロデューサーの牧野江里さん、フルール編集長・波多野公美さんが、ジョジョカンについて語りあいました。

そのイベントの様子(一部)と、イベント後に行われた、一徹ファンへの取材の模様をお伝えします。

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フルール創刊について

波多野公美フルール編集長「いま、世の中に存在するエロスは、男性の欲求に準じたものがほとんどです。でもそれは、女性が本来求めるものとはかなり違う。そこで、ごく普通の感性を持った女性たちが、自分たちが欲しいと思うものを作りはじめた。SILK
LABOさんは数年前から、今年に入って同じタイミングでirohaさんとフルールがスタートして、時代が動き出したなと思いました。

 

新しいお洋服やおいしいものを食べる、そういうものと同じラインで、こういった官能的な小説などを取りいれて明日の活力にする。エロティックな恋の行方にときめきながら、疲れを癒す。それはあたらしいかたちの心のサプリメント。そういったものが今は必要な時代だと思います。

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今年は“ジョジョカン”元年かなと思っています。SILK
LABOさんは映像で、私たちは小説で提供して、新しい文化をつくろうと思っているところです。

 

女性がこれからも仕事にプライベートに頑張る時代は続きますからね。世界的にも“ジョジョカン”の流れはきていて、認知されています。ところで一徹さんは電子書籍をお読みになりますか?

一徹「最近、電子書籍デビューしました。キンドルを買って、ダウンロードして、でもまだ、活用しきれていないですね」

 

波多野「本を買う方はいても、電子書籍で読んでいますという方は日本ではまだ少数派で、これからなんですよね。エロティックなものって、お家には置いていけない雰囲気がありますよね。つまり、電子媒体と相性が良いんです。フルールは、紙の本も出しますけれど、同時発売で電子書籍も出します。ニーズにあわせて本と電子書籍を使い分けて楽しんでほしいですね。フルールは装丁にも凝っているので、紙の本が好きな方はそういう部分も楽しんでほしいです

 

 

フルール広報大使に一徹が選ばれた理由

 

波多野「今後も、ポスターや取材には一徹さんに稼働をしていただいて、協力していただきたいのでよろしくお願いします。

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官能女子、官能ガール、官能レディー、官能淑女と、海外だと、女性は官能的なものに積極的だけれど、日本はまだ遠慮しがちなところがあって、自然に楽しむ女性は素敵だと思うんですよね。ですから、今日ご来場の皆さんは、そういったものを最前線で取り入れている素敵な方々だなと思います」

 

一徹「波多野さんがおっしゃると、ものすごく品を感じますね(笑)

 

 

牧野江里(SILKLABOプロデューサー)「私たちは突っ走った感がありますね。フルールさんは品よく(笑)」

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波多野「文字は、頭の中で自由に想像していただける。通勤時間などで楽しんでもらって、シルクラボさんは映像で楽しむという流れで。

 

シルクラボさんの映像作品を拝見して、女性が見ても、より丁寧で優しいものになっているなと、それがすごくいいなと思いました。男性にとても優しくしてもらえる。女性のファンタジーですよね」

 

牧野「そうなんです。白馬の王子様はいないので、だったらつくろうかというのが原点なので。一徹さんは、語弊があるかもしれないですけど、女性にとって害がない。懐が広くて、大地の真ん中で腕をひろげて『あっはっは』と笑っている感じ。困っても、笑って受け止めてくる感じがあるんです。安心感があって癒しもある」

 

一徹「実物は違うと思うんですけど、そういうイメージを持ってくださる方がいらっしゃるんですよ。男性恐怖症の方がイベントに来て話をすると、僕だと『大丈夫、怖くないです』っておっしゃってくださることもあって」

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牧野「じっさい、そういうところが一徹さんはありますからね」

 

一徹「ありがたいですね」

 

牧野「普段、張りつめているものを出させてくれる雰囲気があります

 

 

波多野「一徹さんに広報大使をお願いしたのは、“女性を幸せにする仕事をしている”というプロ意識の高さと、自然体で『女性が好き』という肉食の男性なのに、圧倒的な清潔感があるところ。日本女性のエロスの入り口には、うつくしさや品のよさも大切だとフルールでは考えていて、そういう意味でもぴったりでした。“ジョジョカン”が生まれた、まさにこのタイミングで時代に必要とされている方ですよね

 

 

一徹「そう言っていただけるのは本当にありがたいんですけれど、誰か、けなしてもいいんですからね(笑)」

 

 

*****

 

このあとイベントでは、一徹さんによる官能朗読会が行われました。

そして最後は、

『手を握ってもらう』

『目を見つめてもらう』

『頭を撫でてもらう』

の3つからひとつを一徹さんからプレゼントされ、終了。あとで聞いたところ、『頭を撫でてもらう』というリクエストが一番多かったそうです。

「官能小説というと、ちょっと尻込みしてしまう人もいるかもしれないけれど、フルールは、あくまでも良質な面白い小説。“エロティックなシーンをきちんと描いている”小説として楽しんでもらえれば」と波多野編集長は言います。

フルールの創刊により、“ジョジョカン”ブームはさらに高まりを見せていくかもしれません!

 

「フルール」は、男女の恋愛を題材にした『ルージュライン』と、男性同士の恋愛を扱う『ブルーライン』の2種類を通常文庫版、電子書籍版で同時創刊。今後は毎月交互に2冊を刊行していく予定。

 

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一徹ファンによる一徹に『ハマる理由』とは?

 

イベント後、ファンの3名に、一徹さんの魅力について聞いてみました。“一徹ラブ”がビシビシと伝わってきた、取材の模様をどうぞ!!

 

<参加者>Aさん(40代既婚)、Bさん(30代独身)、Cさん(30代既婚)

 

――一徹さんを知ったきっかけは何ですか?

A「雑誌『anan』の悩み相談のコーナーがあって、それを目にして、すごく誠実で賢い人だなって思ったのがきっかけでした。それから検索して、シルクラボを知りました」

B「私もananで知りました。で、シルクラボの作品を見て、過去の男性向けビデオもチェックして」

C「私もananで、『この人素敵だな』って思ったのがきっかけで、いろいろ調べてみました」

 

――一徹さんのほかにも男優と呼ばれる方はたくさんいますけれども、その中で、一徹さんの魅力とは?

A「プロ中のプロだけれど、すごく爽やかで、かっこよくて、本当に気さくなんですね。おばさんにも若い女性にも、皆に優しいんです。でも、AV男優。いろんなギャップに惹かれるんです」

B「全体が好きですね」

C「私が最初に惹かれたのは、キスをするときのえくぼ。そこに惹かれました」

 

――周りの方は、一徹ファンというのは知ってらっしゃるんでしょうか?

A「親しい友達にはカミングアウトしています。主人も知っています。主人はやっぱりおもしろくなかったみたいです。私の場合、最初、『どうしよう、AV男優を好きになってしまった』と思っていたんですけれど(笑)、こういうイベントに来ると、皆、同じ人を好きになって、わいわい騒いですごく楽しいんですよね。で、イベントの為に泊まりがけで北海道や九州から来るファンの方もいて、知り合いになるとお土産をいただいたりして、それを家に持って帰って、主人の前に並べて見せたりすると、エロだけじゃなくて、いろんなことがあって、『楽しそうだね』って言うようになって。ですから最近は、主人もいい顔をしています」

B「最初は彼氏にカミングアウトしたんですけれど、彼氏は一徹さんのことを知っていたみたいで、すごく嫌がったりはしなかったです。ただ、イベントで撮ったツーショットのチェキを見せるとヤキモチを焼きます(笑)。でも、無料配布のものを取りに行ってくれたり、情報をくれたりとか、今は協力してくれています」

C「私は8月にファンクラブに入ったばっかりで、知ったのも8月なんです。じつは、私、流産をしたんですけれど、そういった行為は妊娠したくてしていて、病院に行って宿題のように『出来るのはこの日だから、この日に(して)ね』という感じの性生活だったんです。流産してすごく落ち込んだんですけれど、生理が来たら、ちょっと性欲が出てきたんですね。そういう気持ちになったのが久しぶりで嬉しくて、そのタイミングで一徹さんに出会えたので、今、いっぱい一徹さんのことを調べているんです。自分も結婚しているし、一徹さんのことを友達に伝えても『ぽか~ん』とされてしまうんですけれど、こういうところで、一徹ファンの人に会えて素直に嬉しいなって思えました。一徹さんのファンであることは夫には言えてないんですけれど、シルクラボのDVDを見て、『性欲が出てきた』とは言っています(笑)。それで夫婦仲良く出来ていればいいかなと。今日も一徹さんに頭を撫でてもらって、新たに妊活へのやる気が出てきました。また『頑張ろう!』って思えました」

 

――一徹さんのファン、イコール、AVを見ているとカミングアウトしているのと同じ意味になると思いますけど、そのへんの抵抗というのは?

A「やはり言う人を選びますよね。言って引かれる人には言わないです。私がカミングアウトすることで、一徹くんが悪く思われるのもイヤで。少しずつ様子を探りながら、お酒を飲みながら、攻めていっています。カミングアウトして、DVDを貸したりすると、『いいね』って言ってくれる人もいるので」

C「私はまだファンになって一か月なので、周りに言って、じょじょに広めています。そこで一徹ファンチームみたいなものが作れたら」

 

――これから一徹さんには、どういう活躍をしてもらいたいですか? テレビドラマに出てほしいとか。

B「出て欲しいですね」

A「すごく多才で賢い人なので、ここじゃ終わらないとは思いますね。そうなると、こういうイベントで近くで会えることもなくなって、どんどん遠い人になって、それはさみしいけれど、才能のある人なので、俳優だったり、いろんなことに挑戦してほしい。AV男優としてハダカの仕事をするだけじゃない人なので、ずっと応援していきたいです!

 

 

 

(取材・文/日和サクラ)

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