モヒカン頭にサングラス、黒のスーツがトレードマーク。ユニークなユニット名は、グルジア語で「こんにちは」の意味だとか。パントマイムを基本にした、言葉や文化を超えた「が〜まるちょば」のパフォーマンスは日本より先に海外で高く評価された。
HIRO‐PON(以下Ⓗ)「動きだけで見せることが、海外で受け入れられたひとつの要因だと思います」
ケッチ!(以下㋘)「ヨーロッパやアメリカなど、世界30カ国以上で公演しました。以前は1年の半分くらいは海外公演という日々でしたね」
そんな彼らが、東京23区を含む東京都の全62市区町村を回るライブツアー「東京JACK」をスタート。都内在住でも、劇場へ行くのはなかなか大変。今回は彼らのほうから地元の劇場にやってくる。いわばライブの出前!?
㋘「灯台下暗しというか、最近は東京であまりライブをやってないことに気づいて。足元をきちんと固めなくては、と企画しました」
Ⓗ「地元なら足を運びやすいので。僕たちのライブを見たことのない人にも、ぜひ来てほしいですね」
パントマイムの歴史は演劇より古く、紀元前にギリシャで誕生。演劇のルーツだといわれている。今までどちらかというとマイナーな存在だったパントマイムに、2人がこだわる理由は?
Ⓗ「パントマイムと聞くと、たとえばボールや窓など、ないものをあるかのように動きで見せる『イリュージョン』を思い浮かべる人が多いと思いますが、そうしたジェスチャーだけではありません。コメディもあれば、哀愁漂うドラマもある。演者の心の動きを感じていただければ、観客の想像力も広がります。なかには涙してくれる方もいます。僕たちはパントマイムの無限の可能性を信じていますし、その魅力を多くの人に伝えたいと思っているんです」
今回はライブ感爆発のショーを約90分間、たっぷり見せるというから楽しみだ。
㋘「老若男女、世代を問わずに笑っていただける舞台にする自信はあります!4歳以上なら楽しめますよ(笑)」
■プロフィール
が~まるちょば★パントマイムのソリストとして活躍していたケッチ!(左)と、HIROPON(右)が’99年に結成したサイレントコメディー・デュオ。 海外で高く評価され、30カ国を超える国々のフェスティバルなどに出演。『ニューズウィーク日本版』の「世界が尊敬する日本人100」にも選出された。
■告知など
ライブツアー
『が~まるちょば 東京JACK』
9月4日(水)~11月30日(土)、東京都全62市区町村にて開催。公式サイトはhttp://www.gamar-jack.com