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3月いっぱいでメインキャスターが降板するNHKの人気番組『あさイチ』。放送中、“有働さんの脇汗が見苦しい”とのファクスを自ら読み上げ、そのあけすけなキャラクターで一躍人気者になった有働由美子アナウンサー(48)。

 

番組内で「セックスレス」特集をしたときは、セックスレスという言葉を連発し、SNSやメディアをにぎわせた。ほかにも、デート中に粗相しちゃった話、BL(ボーイズラブ)漫画を愛読している話など、“度を超えた”ように見えるぶっちゃけ発言でたびたびお茶の間を騒がせてきた。

 

しかし、そんな有働アナに眉をひそめる人は少なく、女子アナにはうるさい(!?)中高年女性の心さえもがっちりつかんでいる。かくいう45歳・独身(バツイチ)の本誌記者もその1人。そこで、彼女の魅力にあやかるべく、鋭い洞察力を持つ漫画家・倉田真由美さんに、人気の理由を分析してもらった。

 

「彼女の印象というと自由奔放なキャラですよね。でも実は、ギリギリのラインを絶妙に読んでいる。だから見ているほうも不快にならないんです」(倉田さん・以下同)

 

どこまでぶっちゃけてOKかきちんと自分で判断し、自分の言葉で話しているからこそできることだとか。

 

「このバランス感覚が最大の魅力。私なんかギリギリでストップできないから大変になっちゃうことも(笑)」

 

セックスレスなどちょっとデリケートな内容を取り上げるときもそうだ。

 

「彼女は開き直りすぎず、恥ずかしがりすぎない。開き直られると見るほうもしらけるし、テーマそのものへの興味も薄れちゃう。逆に、恥ずかしそうに言われるとエロくなって、今度は見るのが恥ずかしくなる」

 

そのさじ加減が功を奏したのか、ほかのデリケートな内容の企画も「気になっていたテーマを扱ってくれた」と大反響を呼んだ。

 

「更年期がテーマの回もそう。恥ずかしがらずに『私もそうだ』と話してくれたでしょ。だから、共感を得ることができたんだと思いますよ。私にしたら、よくぞ言ってくれたという気分。こういったテーマって、周りも気を使うし、男性などに話すと引かれることも多いから。有働さんが告白してくれたことで話しやすくなりましたね」

 

さらに、番組やブログでよく語られる“独身あるある”的な自虐ネタも、共感を呼ぶ要因の1つだ。

 

「独身って年齢問わずなぜか焦るんです。私も焦ってましたね。だから有働さんが独身アピールするとなんだか安心したりして。結婚している人から見ると応援したくなったり。なかにはちょっと優位な気分で自分に余裕が持てるという人もいるかもしれませんね」

 

倉田さん流に有働さんを一言で表すなら?

 

「誤解を恐れずに言うなら、『最上級のおばさん』かな? おばさん特有のずうずうしさや、ネガティブな部分を排除した、いい意味での大人の女性。外見も女っぽすぎず、元気でサバサバしてて、親しみが持てて、なんでも話せるような。かつて有働さんとお会いしたことがあるんですが、おばさんって年じゃないのに、すでにそんな感じで好感が持てました。私たち世代のお手本。あんなふうに年をとっていけたら素敵ですね」

 

そして降板は残念な一方、今後が楽しみでもあるとか。

 

「女性でメイン司会者になれる稀有な存在。ニュースを読むだけでなく自分の意見をどんどん言って、新しいメディアを作ってほしい」

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