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長年、テレビ東京の顔として活躍してきた大橋未歩さん(39)が、入社15年目にして退社し、フリーの道に――。そこに至る心境の変化を本誌だけに語ってくれた。

 

「’13年1月に脳梗塞になりました。退社を選んだのは、この経験が大きかったです。あの夜、私は寝る前に顔を洗っていました。自分の右手が左手に触れたとき、『あれ? マネキンに触っているみたい』という感じがしたんです。視覚的には触っているけど、感覚がないというか……。顔を洗った後、クリームを取ろうと思ったら床に散乱させてしまって、拭こうと思ってかがんだときにガクンと床に倒れました。家族が気付いて救急車を呼んでくれたんですが、『大丈夫』と言おうとしても、『らいじょうぶ』となって、ろれつが回らない。そこからの記憶は断片的です」(大橋さん・以下同)

 

感覚異常と言語障害。典型的な脳梗塞の症状だった。

 

「脳梗塞を機に、“会社員を全うする人生もいいけど、そうじゃない人生もあっていいのかな”と考えるようになりました。会社に復帰しても、そのもんもんとした気持ちは消えなくて……。気付けば15年目になっていたので、区切りにはいいのかもしれないと思って、昨年退社することを選びました。退社後のことは何も決めませんでした。それに向かって努力してという人生でした。でも、脳梗塞になって、“目標に到達する前に死んじゃったら、その準備期間に人生が終わってしまうの?”と思ってしまって。だから、いい意味で流されて、その日1日を楽しむみたいな人生に変えていこうかなと思ったんです」

 

死を意識して生き方を変えた大橋さん。いま、1日1日を一緒に楽しむパートナーは’15年に結婚したテレビ東京社員の夫だ。

 

「主人はキャンプが趣味なので、よく一緒に行っています。この前の大みそかも年をまたいで、キャンプをしたんですよ。マイナス5度の中、テントを張ったんですが、寒くて寒くて。しかも、初日の出を見に行く暴走族が近くを走っていて、うるさくてなかなか眠れませんでした。それで、寝坊して、初日の出を見られなかったんですよ(笑)。でも、とても楽しかったです」

 

いま、興味を持っていることは……。

 

「おかげさまでテレビ東京時代、何度もオリンピックの取材ができました。でも、終わればすぐに帰っていたので、パラリンピックの取材をしてみたいんです。私自身、大きな病気をしましたから」