「’15年の心理劇『マクベス』では、精神科病院に入院している患者を通して1人で20の役を演じきりました。一昨年の『BENT』はドイツの収容所の物語、そして去年の舞台『リチャード三世』は血みどろな話。どんだけ自分を攻めてんねん!?(笑) やっと今回は楽しげやな、と。妖怪役はやったことないもんなぁ」

 

こう語るのは、50歳になった今年もドラマに映画にと多忙を極める佐々木蔵之介。近年は、年に1本ペースで舞台に出演しているが、今年臨むのは『ゲゲゲの先生へ』(10月8〜21日・東京芸術劇場プレイハウスにて。以降、11月末まで松本、大阪、豊橋、宮崎、北九州、新潟でも公演)だ。

 

「子どものころ、アニメの『ゲゲゲの鬼太郎』はもちろん見ていました。なんといっても、“お化けには学校も試験もない”というフレーズが魅力的で(笑)」(佐々木・以下同)

 

水木しげるの「世界観」や膨大な作品群を原作として、新たな物語を描く本作。佐々木の役は「ねずみ男」をベースにした、半分人間、半分妖怪の根津という男だ。

 

「鬼太郎はどんどんカッコいいヒーローになってくるけど、ねずみ男はずっとカネに執着してて人間臭い。失敗ばっかりで、反省のふりはするけどまた同じ失敗を繰り返したりして。愛すべきキャラクターで、先生自身のお気に入りだったそうです」