はあちゅう&しみけん「家族会議」夫婦円満の秘訣とは?

はあちゅうと、しみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする?」「あれ、どう思ってる?」を赤裸々に語り合う本誌連載「家族会議 議事録」。第2回の始まりです。

 

 

はあちゅう「こないだオリンピックのチケット代を払い忘れてたよね(笑)」

 

しみけん「そう! 女子の飛込とビーチバレー、せっかく当選したのに……。サイトが3時間待ちで、気づいたら夜の12時を10分くらい過ぎちゃって、アウト……」

 

はあちゅう「けんちゃんがパソコンの前で絶句してるから、『どうしたの』って聞いたら、『オリンピックの支払い忘れた。……ちょっと向こう行ってて』って。爆発して私に当たり散らさないようにしてくれたんだよね」

 

しみけん「いやー、あの日はやばかった。現場に忘れ物してヘコんでたのもあってさ」

 

はあちゅう「私たち、お互いそういうことあるよね。いま感情が暴走してるかもと自覚したら、ちょっと家を出て物理的に距離を置くとか」

 

しみけん「お互い、冷静に対策を立てる(笑)」

 

はあちゅう「でも、あんなにパニックになってたのに、翌日はケロッとテレビを観てた。引きずらないのがけんちゃんの長所だね。メンタルが強くてカッコいいなぁ。私なんて延々と引きずるし、何年も前のイヤな記憶が何かのきっかけで突然フラッシュバックすることもあるから。きっかけがあると、あれもこれもって芋づる式に思い出しちゃう。一度そうなるとネガティブまっしぐらで、どうしようもないんだ」

 

しみけん「そういうときは、僕から、笑って、踊って、美味しいもん食べに誘います。気分転換ってそれしかない」

 

はあちゅう「けんちゃんが偉いのは、自分が遅刻しそうだったり、この後に予定があったりしても、ちゃんと私の機嫌を直してから出かけてくれるところ。ケンカしても翌日に持ち越さない。寝る前には必ず仲直りしてくれる。そうだ、ケンカで思い出したけど、つき合ってるとき、けんちゃんにめちゃくちゃ怒ったことがあったじゃない。私、もう別れようかなと思ったら……」

 

しみけん「僕、その場で服を全部脱いで、土下座して謝罪。で、赤ん坊のポーズでケツの穴を、はあちゅうに見せたね(笑)」

 

はあちゅう「今まで誰かに怒ったときって、怒り返されるか謝られるかだったから、全裸で『おぎゃあ』ってされたのは初めてで、思わず笑っちゃった」

 

しみけん「じつは、ヒヤヒヤしてたんだよ。人によっては『何ふざけてんの!?』って、もっとキレられるかもしれないから。完全に賭けだった(笑)」

 

 

はあちゅう「私、怒ったり絶望的になったりしたときって、完全に闇落ちして、実家の家族でさえ手に負えないんだよね。そんな最悪の状態なのに笑わせてくれるってことは、『この人と一緒にいたら、この先の人生ずっと笑えるな。この人となら結婚したいな』って思ったんだよ。世の中の普通の旦那さんにはなかなかできないだろうけど。けんちゃんは、いい意味でプライドがないからできるんだよね?」

 

しみけん「というより、あんなことでプライドは傷つかないよ。よく、部下や仲間にプライドやメンツが潰されたなんて言ってる人がいるけど、じつはそういう人に限って、最初からプライドやメンツなんてないんだ。AV男優をやってて気づいたことがあってさ。プライドやメンツを傷つけることができるのは、自分だけなんだ」

 

はあちゅう「他人からは傷つけられないってこと?」

 

しみけん「僕は新人女優さんのデビュー作に当たることが多くて、それ自体はすごい誉れなんだけど、あるとき自分でも不本意な、50、60点の仕事しかできなかったことがあった。もっとこの女優さんのいいところを引き出せたんじゃないかと反省もしたんだけど、監督さんは『いいカラミだった。やっぱりしみけんでよかった』って言ってくれてね。それを聞いて、『50、60点程度の仕事が僕の実力だと思われてるんだ……』って、プライドが傷ついたの」

 

はあちゅう「なるほど、監督の言葉で傷ついたんじゃなくて、自己評価で傷ついた」

 

しみけん「だから全裸土下座も、ほかの人から見たら『あいつ馬鹿じゃね?』って思われるかもしれないけど、僕としては全然気にしない。自分のプライドを傷つけられるのは自分だけだって知ってるから。これで夫婦仲が回復するなら、僕の中でプライドは傷ついてないどころか、むしろ自己肯定感が上がってる」

 

はあちゅう「お尻の穴を見せてもね(笑)」

 

しみけん「『お前ら、いちばん恥ずかしいところなんて見せられねえだろう。僕はそれを見せられる強さがあるぞ!』って感じ(笑)。あと謝罪の極意として、やりすぎ感を出すのは大事だよね。『そこまでやんなくても』と相手が引くくらい、謝り倒す」

 

はあちゅう「たしかに会社員時代、『クレーム対応は、相手にやりすぎと思われるくらい謝れ』って言われたよ。謝罪文の中に最低5回は謝るポイントを作れと。それくらいしないと相手の感情が収まらないから」

 

しみけん「僕も高校時代、ナンパした女性が不良の彼女だったりして、女性絡みのトラブルはかなり経験してるので、死ぬほど謝り方は考えさせられて……」

 

はあちゅう「その話はいいや(笑)。とにかく、私もけんちゃんも心理学が好きだし、自分がどういう行動に出ると相手がどう感じるかについては、いろいろと経験が溜まってる。だから夫婦で決定的な亀裂が入るということはないかもね。ただ、周囲からは「子供が生まれると変わるよ」と言われてるので、試練の本番はこれからかな」

 

【はあちゅう】
1986年、神奈川県生まれ。慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。会社員経験を経て、2014年、フリーに。ブログ「旦那観察日記」で、夫婦生活を鋭意発信中。

 

【しみけん】
1979年、千葉県生まれ。1998年にAVデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊『しみけん式「超」SEXメソッド』(笠倉出版社)が8月29日に発売予定。

 

取材&構成:稲田豊史

(週刊FLASH 2019年9月3日号)

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