精巣がんを宣告された5歳年下の夫・Nosuke(30)の闘病生活を支えながら、自身も激しいめまいが頻発するメニエール病を発症したと公表したmisono(35)。10月に報道番組で初めて病を告白した彼女だが、一部のネット上では「話題作り」「メニエール病くらいで……」といった心ない言葉が多数寄せられたという。
「ウチの言葉足らずな文章や病気への理解度が低かったことで、叩かれたんだと思うんです。実際、おっしゃる通りで、私も『この書き方がよくなかったな……』と思うところもありますし。それでも発表してよかったと思ったのが、『私もメニエールなんですが、大変さをわかってもらえなかったので告白してくれてよかった』と言ってくれた人がたくさんいたんです。ウチが発表したあとにYouTubeとかでも整体師さんの方とかが『メニエール病とは?』という解説動画を配信して、また広まったりして。だから誹謗中傷はあったけど、それでも言ってよかったと思っています」
これまでも数々の“炎上”を経験してきたmisono。しかし、本人は「でも、原因はウチだと思います。やっぱり日ごろの行いによって自分のイメージが染みついてる部分もあると思っていて」と意外な素顔を覗かせる。
「ウチは“人から何言われても気にしない”“自分勝手”って見られがちなんですけど、実は世間の人にどう思われてるかめちゃくちゃ気にしてるんです。だから毎日エゴサーチしていて。この歳と芸歴になってくると友達もファンも私が何しても『いいよ』と許してくれるからこそ、指摘してくれるのはアンチの人くらいしかいなくて(笑)。何か指摘されたらすぐ『そう思われたなら、二度とそういう言い方はしません』みたいに参考にしています。すごくみんなの意見に左右されるし、浮き沈みするんですよ。“炎上上等”なんて思ったことないです」
misonoがそう語る裏には、少女時代の壮絶な過去が大きく影を落としていた。
「私が小中学校の時ってすごいモテてきたんですよ(笑)。でもそれで調子に乗ってしまったところもあって、昨日まで友達だった子たち全員からいきなり無視されたりして。修学旅行行ったあとに教室の後ろに写真が貼られたんですけど、ウチの顔に全部画びょうが刺されてたり、登校したら机も足跡だらけでした。でもその時に私は『いじめてた人たちを見返そう』ではなくて、『この人たちに口を聞いてもらうためにはどうしたらいんだろう』ってずっと考えていました。そこで当時SPEEDさんとか同世代の子たちが歌を歌っているのを見て『私も歌ったら居場所ができるかも』と思ってオーディションを受けたんです」
そうした過去の辛い経験も今の自分を作っている糧だ、と胸を張る。
「振り返ってみると奇跡的に17歳から今日までずっと芸能界にいることができました。下積みや苦労話も全然なくて、本当に恵まれた環境にいたなって。だから夫のがんや私の病気で、みんな『かわいそう』と言ってくるけど、不幸と思ったことは一度もないんです。こういう経験があったから強くもなれたし、より夫との絆も深まりましたし。Nosukeも今までは実家にあまり帰らない息子だったんですが、ガンをきっかけにお母さんの手料理を食べに帰ったり、家族の会話も増えるようになって」
そして、ガン治療もひと段落した最愛の夫との“愛ある生活”をかみしめる日々だ。Nosukeが甘えることが多いそうだが、交際前はmisonoがゾッコンだったという。
「最初はウチがずっと追いかけていたんです。バレンタインの時に告白したんですが、『今の僕は誰かを幸せにできる男性ではないです。付き合ったとしてもヒモになるのが目に見えてるので』ってフラれてしまって。でも逆にそこで男らしいなってまた好きになりました。でも結婚してからはNosukeがご飯作って家で待っててくれたり、仕事から疲れて帰ると『今日も可愛いね』って温かく迎えてくれるんです。“家に絶対的味方がいるんだ”って、思うことができたのがよかったですね。私が何を言っても『よかったね~』と彼は言ってくれるんで嫌われることを恐れてきた自分としては、“こんなに嫌いにならないでいてくれるんだ!”って。お互いに『この人を失うとマジでもう誰もいない』って思ってるはずです」
インタビュー後には、別室にいたNosukeを連れてきて2ショット撮影に応じてくれたmisono。波瀾万丈な生活を乗り越えた2人の絆は、どこまでも続いていくことだろう――。