名バイプレーヤーがドラマ界に物申す「労働環境の改善を!」
(撮影:河内彩) 画像を見る

数多の作品でイイ味を出すおやじ2人が、ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系・毎週金曜深夜0時12時〜)で兄弟役でW主演。いつもはゲスト出演が多いから言えなかったけどーー古舘寛治(51)と滝藤賢一(43)が積年の思いをついに実現!

 

本作は、3年前に話した「自分たちが主演のドラマをつくろう」というやりとりがきっかけになったそう。真面目すぎる兄とちゃらんぽらんな弟は「レンタルおやじ」を始めることになるが……。

 

古舘「’10年に映画で共演して、のちに違う現場でお会いしてお話しするようになって」

 

滝藤「僕はあまり人に興味がないんだけれど、古舘さんのことは気になってしょうがなかった(笑)」

 

古舘「そして3年前湾岸スタジオで久しぶりに会ったとき、滝藤くんは『半沢直樹』(’13年)で人気俳優になっていて、売れると他人行儀になる人もいるなかで、昔と同じノリで話が盛り上がり、『2人でドラマやる?』という話になりましたね」

 

ドラマの兄弟のように、取材中も真面目に話す古舘さんと気さくに話す滝藤さん。強い信頼関係もうかがえた。

 

古舘「この人が言うにはですね、芝居をするたびに、監督からじゃなくて、僕からダメ出しがくると」

 

滝藤「ははははは。俳優同士でダメ出しってしないし、されても正直うるさいなという感じなんだけど、今回はとっても素直に聞きました。(笑福亭)鶴瓶さんの番組で『宗教だな』って言われたくらい“古舘教”ですからね。日本の未来や世界平和を願っている人間性も含めて尊敬してます(笑)」

 

古舘「撮影が終わって振り返ると、今回は素晴らしい現場だったなと」

 

滝藤「古舘さんの思いが詰まった現場でしたね。食事も弁当じゃなくて、温かいものを作りにきてくれて(笑)」

 

古舘「ふだんは1話ゲストとかが多くて言えないけど、今回は主役だったから仕事環境のことも発言できました。ただ、時間的な苦しさはまだまだあったかな。世界と比べたら日本は労働環境は改善していかなきゃいけない状態。日本人的根性でやりきってる」

 

滝藤「疲弊したなかではスタッフもキャストもいいパフォーマンスはできないですからね」

 

古舘「僕はヨーロッパのような時間をかけた作り方だったら、もっといいものができると常に思っているんですよ」

 

滝藤「少なくとも自分が主演をやる作品はそうありたいですよね。僕が主演で時間に余裕がある現場なんてそうそうありえないですけどね。あ、でもケータリングについては言います!(笑)」

 

古舘「まず発言をすることが確実に大事。言葉にして問題を共有することが日本社会に必要だと思います」

 

最後にお2人に「レンタルおやじ」を呼んで何をしたいかを聞いてみた。

 

古舘「何ひとつ思い浮かばないな。想像力がないんだな、俺(笑)。おやじは自分で十分ですよ。僕はレンタルおやじ必要ないですね」

 

滝藤「セリフを覚える相手は? 僕は部屋の片づけ。洗濯、掃除、料理、かな。お手伝いさんを雇いたいのは僕の数年の願いですけど。でもレンタルおやじねぇ。わざわざお金払っておっさんには会いたくないなぁ」

 

古舘「会いたくないよ」

 

滝藤「でも、ドラマ的にまずい」

 

古舘「そうねぇ……。あ! レンタルおやじを呼んで、今までの人生経験を聞きたい。でも嫌かも。おやじって自慢話ばっかりなんですよね。自分も自慢話が好きだし。自慢話をしないレンタルおやじを呼んで、人生の面白い話を聞きたいですね」

 

「女性自身」2020年2月11日号 掲載

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