「すごく大切な人や作品との出会い、思い出が詰まったいい20年でした。ターニングポイントになる作品は数々あったと感じていますが、いつでも、そのとき挑んでいる作品がいちばん好きで、いちばん大事だと思えるようにやっていきたいです」
そう語るのは、今年、芸能生活20周年を迎える田中圭(35)。主演映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(近日公開)では、長野五輪のスキージャンプ団体の金メダルに貢献したテストジャンパーを演じているが、田中自身を支えてきたものは?
「スタッフたちがいなければ作品もできないし、今の自分もないです。僕らよりも大変だと思って、感謝しています。なので今回、裏方にスポットが当たる作品に携わることができたのはうれしかったです」
’18年のドラマ『おっさんずラブ』での大ブレーク後、自身でも変化を感じているという。
「主役をやることが多くなりましたし、露出も増えて以前とは見られ方も大きく変わりました。それを受け入れたい気持ち半分、受け入れたくないような反抗心もあったりします(笑)。僕自身、それぞれの作品、役柄に対して思い入れがあるので、自分がいま役者としてやれることをやっていこう、と思っています。後輩たちのためにもいい意味で守りに入らず、攻めていきたいです」
「女性自身」2020年7月7日号 掲載