元プロボクサーで、俳優としても大活躍している赤井英和さん(61)。7月10日からは15年ぶりとなる主演映画『ねばぎば 新世界』(監督・脚本/上西雄大)が公開されるなど、目覚ましい活躍を続けている。(東京・新K’s cinemaほかで全国順次公開)
その妻・佳子さん(55)が運営するツイッターアカウント「赤井英和の嫁 佳子」が大バズりしていることをご存知だろうか。
ときにシュールで、ユーモラスな、夫・赤井英和さんの「生態」を発信し続ける佳子さんがこう打ち明ける。
「ふだん赤井がしている行動で私が『憎たらしい~』と感じた部分を、2~3日寝かせてツイートしているだけなんですけどね」
さて今回の主役は、そんな天真爛漫な夫を結婚以来、陰日向となり支えてきた佳子さん、つまり“赤井英和の嫁”の物語である。
2人の出会いは’92年2月、東京でのことになる。大阪府生まれの赤井さんは、俳優デビュー後も住民登録を実家にしたまま、撮影期間はホテル暮らしをしていた。
「あるとき悪天候でロケが中止になり、テレビ関係の友人に『昼酒、飲もか?』と電話して、ホテルの部屋で待ってたんです。でも待てど暮らせど来ないもんやから……」
ビールから日本酒から、冷蔵庫のお酒をすべて飲み、すっかり泥酔し寝入ってしまったのだという。
「何度ピンポンしても僕の返事がないから、心配した友人が合鍵を借りてドアを開けたら、僕がフルチンで仁王立ちしててっていう」
佳子さんがその日を振り返る。
「私はその友人から電話で呼び出されたんです。『赤井英和と飲むけど、行かん?』と。私は『赤井って誰?』と思いつつも駆けつけると、部屋から丸出しの男の人が出てきた。それが赤井でした」
トップ俳優(全裸)と当時25歳の音楽講師のこの初対面が、どうして結婚に結びついたのか。
彼の第一印象は――。
「確かに酔っぱらって目も充血してたんですが、そんなことはどうでもいいほど、カッコよかった! 太陽のように光っていた。大草原にいる、いちばん強いライオンに見えたんです。そしてそこに本当に惚れた。私は“優男”が好みだったんですが、そんなのブッ飛んじゃった」
ひとついえるのは、箱入り娘にとってはそれが“未知との遭遇”だったこと。その日、赤井さんの部屋をいったん去ったものの、彼が連呼していた「東スポ読みたい」を思い出し売店に急いだ。
そして部屋のドア─向こうに赤井さんがいる─の隙間から、東京スポーツと電話番号を記したメモを忍ばせたのだ。
「翌日、電話がかかってきたんですが『赤井ですけど、キミは誰?』って。酔っぱらいすぎて、なんにも覚えてなかったんですね」
ともあれ、そうして赤井さんの電話番号リストに仲間入り。それからというもの、彼からの電話を心待ちにする日々が始まった。