江口ともみ「サバ読んでセーラー服を…」商社内定からグラドル転身の苦悩
画像を見る 右は短大時代、左はグラビアアイドルとして活動していたころ

 

■有名商社から内定をもらったが…

 

こうした経緯もあり、短大卒業時は現実路線の就職活動で、有名商社から内定を。

 

「バブル絶頂期で、一流企業に就職して、そこの会社員と結婚すれば安泰と言われていた時代。だから内定をもらったとき、先輩から『エグ、飲み会セッティングしてね』と言われたりしました」

 

内定先は誰もがうらやむ企業だったが“本当に自分の人生はそれでいいのか”と悩んだという。

 

「そんなとき、以前スカウトしてきた人から『芸能界を知らずにあきらめるより、知ってあきらめたほうがいい』と言われ、一度だけのつもりで朝ドラのオーディションを受けたんです」

 

結果は残念なものだったが、それでも会場で出会った、真剣なまなざしでオーディションに臨む参加者たちは輝いて見えた。

 

「個で勝負するのは恐怖でしたが、やっぱり芸能界は魅力的で……」

 

悩んだ末、勇気を出して、内定先の人事担当者に告白した。

 

「“内定を断ったら、お茶をかけられた”なんて話を聞いていたからビクビクだったんですが、逆に『江口さんのやりたいことをやってください』と背中を押してくれたんです。母からは後でコテンパンに言われましたが(笑)」

 

こうしてグラビアアイドルとして下積み時代をスタートさせた。

 

「15〜16歳の若いコに交じって、短大まで出ている自分がサバを読み、セーラー服を着るのには、すごく抵抗がありました」

 

しかし’89年、テレビ番組で共演したつまみ枝豆さんとの交際が始まり、’96年に結婚。

 

「その縁でオフィス北野(現TAP)に所属することもでき、仕事の場を広げることができました。サバを読むこともやめ、めでたく“元の年齢”に戻ることができたんです(笑)」

【関連画像】

関連カテゴリー: