■これからも、私は起き上がりこぼし人間で
「マルコメ君って呼んでる、彼の子どものころの写真があるんですけど、つらいときに見ると和むんですよ。これがおなかの中から出てくるのか~と思うと、頑張れるというか。出産って命懸けって言いますけど、私の場合ちょっと前倒しで命懸けなので、1日1日油断できない。楽しもう、という気持ちとの間で揺れている日々です」
2人の今後の目標は?
「最大の目標は死なないってことですね。子育てが終わるまでは。おりを見てがんの治療にも戻ろうと思っています」とだいたさん。相変わらずの“らしい”答えだ。
「僕は子どもを持つというよりも、親にさせてもらうって感覚のほうが強いです。2人で親になれるんだと思うと、シャキッとしなきゃって思います。目標というには変かもしれませんが、2人の両親に子どもの顔を見せたい。僕たちにとっては、それはすごいイベントなんですよ」
小泉さんの言葉を受け、うれしそうにうなずくだいたさん。
「子どもが健康に生まれてくれて、3人仲よく暮らしたいと願っています。先の人生、何があったとしても、起き上がりこぼし人間の記録を更新していきたいですね」