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住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう! わかる」って盛り上がれるのが、あんなふうになりたい! とあこがれたアイドルの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょう――。

 

「’84年、生番組で『××××』と放送禁止用語を言ってしまって、2年ほど芸能界での仕事がなくなり、謹慎期間が明けてもテレビの仕事はなかなか来なくて……。心が折れそうになったとき、ママドルとなった松田聖子さんの自己プロデュース力を目の当たりにして“自分ならではの仕事ができるはず”と奮起できたんです」

 

こう語るのは、幼いころからテレビが好きで、アイドルが好きだった松本明子さん(55)。やはり衝撃的だったのは、松本さんが中2のときにデビューした松田聖子だ。

 

「毎月、雑誌の『明星』『平凡』『近代映画』を買ってもらって、付録のソノシートを集めたり、聖子ちゃんのポスターを部屋に貼ったり。聖子ちゃんの写真を引き伸ばしたパネルが景品だったお祭りの射的に、何度も挑戦したこともありました」

 

“聖子ちゃんのようなアイドルになりたい”と、女のコなら誰もがあこがれた時代。しかし松本さんの場合、その思いが強すぎたよう。

 

「高校受験で、芸能人がたくさん通う堀越高校を受けました。私の場合、芸能コースではなく普通科でしたが、堀越に入ることがアイドルへの早道だと思ったんです」

 

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