「ベッドシーンあると家族で見れない」友近語る刺激的な80年代ドラマの思い出
画像を見る 『不良少女と呼ばれて』(TBS系)のいとうまいこのジャージ姿

 

■大映ドラマに影響されて“二重人格”に!

 

そして、同じように夢中になったのが“大映ドラマ”だ。

 

「物語が実話だと感じさせる、おどろおどろしいナレーションが冒頭にあるから、ゾクゾクしながらドラマの世界に入り込んでしまうんです。映像にも独特の雰囲気がありましたよね。中学に入る前後から、TBS系がウチでもちゃんと映るようになったので、『不良少女とよばれて』(’84年)、『乳姉妹』(’85年)、『スクール☆ウォーズ』(’84~’85年)など、一話も欠かさず見ました。『ヤヌスの鏡』(’85~’86年・フジテレビ系)も印象に残っていますね」

 

昼は真面目で、夜は不良という、杉浦幸が演じる二重人格の少女が主人公の『ヤヌスの鏡』。

 

「ドラマを見た次の日は影響されて、“ときには真面目、ときには不良”なキャラになりきり、周りを翻弄。『不良少女とよばれて』を見て本当に不良になった気分になり、いつけんかを売られてもいいように、体を鍛えたり(笑)」

 

いわば“レギュラー”として、さまざまな作品に出演する俳優がいたことも大映ドラマの特徴。

 

「伊藤かずえさんや、いとうまい子さん、松村雄基さんなどが“常連”でしたよね。松村さんは各ドラマの中での“名前の呼び方”が特徴的で、私も“しょうこー”(『不良少女とよばれて』)、“大丸さんよー”(『乳姉妹』)、“イソップー”(『スクール☆ウォーズ』)と“名前シリーズ”のモノマネをしていました」

 

大映ドラマ好きが高じて、「水谷千重子の歌謡ショー」にも当時の出演者たちをゲストに招いている。

 

「いとうまい子さんや伊藤かずえさんが、松村さんご本人もご承知のうえで、『あの人、小姑みたいに細いのよ』と笑いながら教えてくれたりしました。そんなふうに“あのころの生の声”を聞いてみたいんです。大映ドラマじゃないけど、『毎度おさわがせします』(’85~’87年・TBS系)も面白かったですよね。『オレたちひょうきん族』(’81~’89年・フジテレビ系)の『ひょうきんベストテン』の片岡鶴太郎さん、西川のりおさんも……」

 

’80年代を語りだすと止まらなくなるほど、当時のカルチャーは、友近さんの感性の源になっているのだ。

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