手塚治虫が愛と性と命を描いた傑作『アポロの歌』を実写化。愛にトラウマを抱える主人公・近石昭吾を佐藤勝利(28)、何度も生まれ変わる数奇な運命をたどる渡ひろみを髙石あかり(22)が演じる。撮影を終えた佐藤と髙石に作品への思いやお互いの印象などを聞いた。
髙石:私は二宮監督の世界観と、手塚ワールドの掛け合いがすごく楽しみでした。衣装やメーク、撮影技術、照明まで、全員がこだわり抜いた作品。こだわった部分がみなさんに届いたらいいなと思います。
佐藤:そう、すごくいい作品になってます!!(笑)。監督を筆頭にスタッフさんとのコミュニケーション、キャストの方々とのチームワークも抜群だったので、現場にいるときからいい作品になるなと思っていました。
髙石:佐藤勝利さんとの共演と聞いて、どういう方なのか想像もつきませんでしたが、お会いしたらとても柔らかい雰囲気で、人に対してすごく優しさのある方なんだなって。
佐藤:僕はかわいらしい雰囲気の人だなと思っていたけど、普通は本読みのとき、椅子に座って台本を読んでいくのに、あかりちゃんは立って動き回っていた! すごい人だなと。
髙石:あはははは。
佐藤:お芝居への熱量とかすごく伝わってきたし、僕もついていかなきゃって思った。ポスター撮影のときも涙を流していて、すごい俳優さんだなと。でも話していると明るくて面白いし、和気あいあいと撮影ができたよね。
髙石:佐藤さんにもすごくフレンドリーにしていただきました。
佐藤:僕は自分で(心の)扉を開けるタイプじゃないけど、あかりちゃんはガラ開き(笑)。ほかのスタッフさんもつられてなのかみんな扉を開けっ放しだったね。
髙石:すごくいい現場でしたね。
佐藤:撮影の最終日、静岡の温泉がある場所だったからクランクアップした人が次々と温泉に入りにいっていて、まだまだ撮影があった僕は「いってらっしゃい」ってみんなを見送っていたな。
髙石:温泉、入りましたね。気持ちよかった~。
佐藤:水風呂に15分くらい入っていたでしょ。みんな「髙石さんがなかなか帰ってこないね」って話してたんだよ。
髙石:いえいえ、それは盛りすぎですよ(笑)。水風呂に15分も入っていたら大変です。5?6分だけです。
佐藤:それでもすごいけどね(笑)。
取材時も当時の話をしながら楽しそうにしていた2人。ドラマにもいい影響を与えているに違いない。
【INFORMATION】
ドラマイズム『アポロの歌』
MBS火曜深夜0時59分~、TBS火曜深夜1時28分~。手塚治虫が描いた愛と性の叙情詩を実写化。愛を知らずに育ってしまった近石昭吾(佐藤勝利)は「何度生まれ変わっても結ばれぬ恋をする」と女神から啓示を受け、いくつもの世界をさすらいながらも幼なじみの渡ひろみ(髙石あかり)にそっくりな女性と出会い……。
【佐藤勝利分】
ヘアメーク:朝岡美妃(Nestation)/ スタイリング:壽村太一(COZEN inc)
【髙石あかり分】
ヘアメーク:住本彩/ スタイリング:金田健志
