■教科書どおりにいかないことだらけの毎日のなかで
大学を卒業後、現在は「KAWACHI BASE―龍栄荘―」の経営に取り組んでいる。宿のある河内町は、かつて温泉街として栄えていたが、現在は宿が2軒のみ。そんな地に再び人を呼び、賑わいを取り戻そうと日々奮闘している。
ビジネスに関する大学での学びは多かったが、やはり実際の経営の現場では、想像どおりにいかないこともあった。
「『ぜんぜん違う』『思いどおりにいかない』ことだらけです。やっぱり教科書どおりにはいかないですよね。でも、それもひとつの経験だと思って、日々向き合っています。
講義で学んだことを実際に経営で試している人は、まだそんなに多くないと思うので、自分も失敗しながら、次につながる経験を積んでいきたいです。一つひとつ試行錯誤しながら積み上げていくことが、今の私にとっての学びだと思っています」
■学び直しの先に見えたこと
「なんで勉強するの?」。息子の何気ないひと言から始まった彼女の学び直しは、高校への再入学から始まり、大学卒業を経て、旅館経営という大きな挑戦へとつながった。
「高校に再入学を決めたときは、まさか自分が大学を卒業して、旅館を自分で経営するなんて思ってもいませんでした(笑)。息子に勉強することや働くことを伝えたい、恩師や母に少しでもお返しがしたい。その小さな思いが、『もっと頑張りたい』『もっと学びたい』という気持ちにつながって、積み重ねてきた結果が今につながっています。私は自分のためだけでは頑張れなくて、支えてくれる人たちの存在があったからこそここまでこられたのだと思います。だからこそ、この学びを今度は恩返しに変えていきたいと思っています」
地元への思いも強い。
「芸能界に入って、“熊本出身のスザンヌ”として育ててもらったので、熊本に恩返しがしたいという気持ちはずっとあります。旅館のある河内町を盛り上げて、人がたくさん訪れる街にしたい。それが今の大きな夢です。そのためにも、まだまだ学び続けていかないといけないと思っています」
画像ページ >【写真あり】1億5千万円を投じて経営する旅館「KAWACHI BASE-龍栄荘-」の客室で(他1枚)
