■芸能人生で培った独自のプロデュース観「毎日60点を目指すだけでいいんです」
「昨日はバラエティ番組のロケがあって、自宅には帰らずに都内ホテルに宿泊。今日は朝5時からのTBSラジオの生放送のために4時起きでした。放送後にいったんホテルに戻って仮眠して、このインタビューに来ました。終わったら会社に戻って2社の取材をして、空いた時間に本を執筆して──」
休む間もない日々を送る一方で、モナキの快進撃は続いている。
「大好きな競馬でたとえると、最後の最後に格安で入手した馬が、あれよあれよと大舞台のレースで勝利をもぎ取るようなイメージ。次はどのレース? どんな戦法? 戦略で頭がいっぱい」
とはいえ、モナキには、ステージングや歌のアドバイスなどはせず、人間としてごく当たり前のことしか言わない。おヨネが言う。
「『ステージの裏側がそのまま表側に出る』という言葉がいちばん印象に残っています。ステージに立ったら何をしてもいいけれど、裏側がおざなりになっていたらステージ上で見抜かれてしまう。玄関の靴のそろえ方、楽屋をきれいに使う、ホテルのベッドメイキングをするなど、行儀作法の部分からきっちりすることが大事なんだということを学びました」
基本、現場のことは現場に任せているのだ。
「ボクのアドバイスといっても“無理すんなよ”くらい。365日ステージがあった純烈リーダーからすると、毎日60点を目指すだけでいいんですよ。いつか引退するときには、みんな心身ともに無事でいてほしい。無理をさせて故障してほしくないんです」
兄のような優しい目線でモナキメンバーを気遣う酒井は、混じり気のない“純”な気持ちで、“烈”しい芸能界をたゆたうように生きていく─―。
(取材・文:小野建史)
画像ページ >【写真あり】高校3年生の頃の酒井一圭(他3枚)
