「不正出血があっても、若いから平気だと思っていました。私の体にいったい何が起きていたのか、一人でも多くの女性に知ってほしいんです」
そう語るのは、セクシー女優の豊岡さつきさん(29)だ。
豊岡さんが患ったのは、異常妊娠の一つである「胞状奇胎」をきっかけに発症した、妊娠性絨毛性疾患だった。その後、胞状奇胎の組織が子宮の筋層へ入り込む「侵入奇胎」と診断され、さらに絨毛がんへ進行。肺への転移も告げられたという。
胞状奇胎は、受精卵から生じる絨毛細胞が異常に増殖する病気だ。多くは子宮内容除去術後の経過観察で治癒するが、一部は侵入奇胎や絨毛がんなどの妊娠性絨毛性腫瘍へ移行することがある。
豊岡さんは20歳のころ、「見るのも見られるのも好き」という興味から自らAV業界へ応募。2017年にデビューし、9年間で500本以上の作品に出演してきた。
そんな豊岡さんの体を異変が襲ったのは、2025年12月のことだった。
「子宮から大量に出血して、産婦人科へ行きました。エコー検査を受けると、『赤ちゃんになる部分はなく、細胞が異常に増えている胞状奇胎です』と説明されました。初めて聞く病名で、何を言われているのか理解できませんでした」
■手術後も下がらないhCG値「得体の知れない病気にかかった感覚だった」
年が明けた2026年1月末、豊岡さんは胞状奇胎を取り除く手術を受けた。しかし術後の検査では、胞状奇胎などで上昇するhCGというホルモンの値が、下がるどころか上昇していたという。
精密検査の結果、医師から告げられたのは「侵入奇胎」。抗がん剤治療を始めることになった。
「症例が少なく、ネットで調べても情報がほとんど出てきませんでした。得体の知れない病気にかかったという感覚が強かったです。でも、そのときは治療すれば治るのだろうと思っていました」
豊岡さんは通院で抗がん剤治療を受けながら、AVの撮影現場へ通い続けた。子宮からの出血が続き、ナプキンを手放せない状態だったため、性行為のないエキストラ役に変更してもらったという。
ところが、抗がん剤治療を4クール行ってもhCG値は下がらなかった。
