MR.BIG エリック・マーティンインタビュー

                                           image

昨年は、オリジナルメンバーによる再結成を宣言し、リユニオンツアーを成功させたアメリカを代表するハードロック・バンドのMR.BIG。今年、満を持して14年ぶり、ファン待望の最新作『What if・・・』 を完成し、ボーカルのエリック・マーティンが来日。ソロ活度のことからMR.BIGのことまで、たくさんの話しをしてくれました。本人はまだまだ話し足りないといった様子で・・・時間に限りがなければもっと話を聞かせてくれる、そんなサービス精神旺盛な、いつもと変わらないエリック・マーティンなのでした!

(このサイトの母体である『女性自身』はきっと女性読者が多いだろうからということで、わざわざ女性ファンむけに衣装チェンジをしてくれたエリック)
エリック・マーティン(以下エリック)これでどうかな?

―― 素敵です。どうも有難うございます。
エリック ノープロブレムだよ!

―― 今回は少々長い日本滞在のようですね?
imageエリック そうだね~、今回は『MR.VOCALIST3』のプロモーションや、MR.BIGの新作プロモーションなんかがあっていろいろと忙しく活動しているんだけど、いつものことさ!。夜に到着して、さすがに翌日は時差ボケもあって相当タフな1日だったよ~。リハーサルもたくさん入っていてね。そうそう、日本の芸能界ってリハーサルや段取りが凄く多いよね~。カメラアングルだとか、10回くらい確認してさ。今回は少しナーバスになったよ。でもナーバスになった理由はそれだけじゃなくてさ、フユミサカモトと一緒だったからね。緊張したよ。演歌の声ってとってもパワフルだよね!

―― びっくりしました!一緒に登場されて。
エリック まるで美女と野獣だったでしょ!(笑)。フユミが歌う『また君に恋してる』って曲のオリジナルはビリー・バンバンの曲で、幅広い世代に親しまれている曲なんだよね?歌ってみてとても興味深かったよ。ハスキーな僕の声とフユミの演歌の声が重なって。フユミはとってもやさしくて、かっこいい女性だった。ユーモアもあって、何よりとてもプロフェッショナルな女性。僕って強い女性が好きなんだ。それから今回はデビー・ギブソンとも一緒で、なんだかとっても女性に囲まれてたね。両手に華だったよ(笑)。

―― 翌日のスポーツ紙にもその様子が載っていましたね。
エリック そうなんだよ~、なんで、よりによってチャウチャウみたいなヘアースタイルの写真を使ったのかな~(笑)。

―― 昨年に引き続き忙しい日々を過ごされていますよね。ソロ活動25周年を記念して編まれたベスト・アルバムの発売、 MR.VOCALIST3、そして待望のMR.BIGの新譜とつづいて・・・
エリック まだまだ、サウンドトラックもあったよ。確かに忙しいけれど、僕自身、何をすればいいのかがわかっているから。MR.VOCALISTシリーズは大好きなシリーズだしね。どんなときも始まりはとってもハードなんだけど、やっていくうちにだんだんと心地よくなっていくんだ。MR.BIGのほうも同じでさ。また、この4人のメンバーと一緒にレコーディングすることができて、とってもハッピーだよ。僕はボーカリストだから、何よりもまず歌うことが好きだし、それが仕事だと思っている。4年前は双子の息子、ディランとジェイコブの学校の送り迎えをして家で父親業をやっていたけど、とにかく歌いたい、仕事をしなきゃて思っていたよ。その反動なのかな?去年は映画『恋するナポリタン~世界で一番おいしい愛され方~』の主題歌を歌ったり、エリック・マーティン1985 年~2010年までのソロ活動25周年を記念したベスト・アルバムでしょ、MR.VOCALIST3に、MR.BIGのレコーディングとなったわけなんだ。

―― 意地悪な質問ですが、エリック自身、MR.VOCALISTのようなスーツでキメたエリックと、MR.BIGでのドレスダウンしたロックなエリック、ズバリどちらが心地いい?
エリック 両方とも心地いいよ!チープ・トリックのロビンザンダーみたいに、スーツを着ながらもロックできるしね。ワイフはよく「キープクリーン&ナイス」って僕に言うんだ。

―― いよいよオリジナルメンバー4人よる待望のアルバムが完成しました。レコーディングの様子について教えてください。
imageエリック ロサンゼルスのマリブにある小さなスタジオでレコーディングしたんだ。マリブと言ったら、お金持ちが住んでいて、高級な住宅のあるイメージでしょ?ヘアーサロンで3日間かけて髪を洗っている人がいるようなね(笑)。たしかに、海が近くて、見晴らしがいい場所なんだけど、それ以外(声を潜めて)何でもないところだよ(笑)。そんな場所にあるレコーディングスタジオなんだけど、ローリング・ストーンズもレコーディングした有名な場所なんだ。スタジオの中は、そうだな~、この部屋くらいの小さなスペースがあって、4人が膝を突き合わせながらアイデアを出し合ったんだ。

―― そこが今回、14年振りに4人が集まってレコーディングをした場所なんですね。
エリック 昨年の再結成を機に僕らの絆は深まっていたから、本当に幸せな制作期間だったよ!

―― レコーディング中のエピソードなんかありますか?
エリック もちろん!たくさんあるよ!今も言った通り、今回は、本当にアルバム作りが楽しかったんだ。プロデューサーのケヴィン・シャーリーは、良い仕事をしてくれた。最初は、ビリーと僕はちょっぴり彼のことが怖かったんだけどね(笑)。ケヴィンは強烈なキャラクターだけど、スウィートなやつなんだ。パットに「カモン!パット、俺にキースムーンのようなサウンドをくれよ!! 」とか、僕にも「エリック!もっと歌え歌え!」って(笑)。ケヴィンってこんなにパワフルな感じのやつであって、素晴らしいプロデューサーだよ。今までにもジャーニー、アイアン・メイデン、ブラック・クロウズ、オリビア・ニュートン・ジョンなどの様々なアーティストと仕事をしているんだ。レコーディングはすべてが生撮りで、ミステイクしても構わず何十回とやり、その中からいいところを取るといった、一瞬を大事にしたレコーディングの手法だったんだ。だからトリックのない、ライブ感溢れるアルバムに仕上がったよ。

―― アルバムのどの曲を聴いても、本当に捨て曲がないですよね!エリックもソングライティングに参加されているんですよね?
エリック 今回は、みんながソングライティングを手掛けているよ。以前は4人がそれぞれにアイデアを持ち寄って、いいパートを集めってミックスするというやり方もしたけどね。今回は僕自身もたくさんの曲を書いた。日本のファンのためだけに、ボーナストラックとして入れた『KILL ME WITH A KISS』もそうだよ。『AMERICAN BEAUTY』って曲は、実は1989年に書いた曲で、2010年になって蘇ったって感じかな?

―― 個人的にですが、3曲目に収録の『STRANGER IN MY LIFE』というバラードがとても気に入ってます。
エリック ドウモアリガトウ!少しダークな曲だけど僕も気に入っているよ。少しこの曲の話をしてもいい?

―― もちろんどうぞ!
imageエリック 実は、この曲は兵士のことについて書いた曲なんだ。彼は国のために闘うヒーローなんだけど、現地に行けば誰かの敵でもある。そんな彼の心の葛藤を書いた曲。たまたま空港で僕は、アフガニスタンか中東か、または戦地に向かうのか、帰って来たのかわからないけれど、迷彩服を着て思いリュックを持った兵士をみかけたんだ。出迎えも見送りもない、たった一人ポツンとその兵士がいるのをみて、彼はいったいどんなことを考えているんだろう?と思ってこの曲を書いたんだ。ロックバンドの僕たちにしてはちょっと深い曲なんだけど、彼を讃える意味をもった曲なんだ。僕の父も祖父もアーミーだったから、家族の中では自動的に僕も軍隊に入るんじゃないかって雰囲気はあったんだけど、そのころの僕はといったらレッド・ツェッぺリンと女の子に夢中だったからね。きっと、今、戦場にいる兵士のなかにも「なぜ?何のために戦うのか?復讐のため?オイルのため?」って疑問をもっている人もいると思うんだ。自伝的なことも含めて書いた曲なんだよ。あっ、でも別に暗くならないで聴いてね(笑)。

―― わかりました。ではアルバムタイトルについて教えてください『What if・・・』とは?
エリック 待ってました。実は、4人がそれぞれタイトルには違った解釈をもっていて、一番いいのがポールの解釈かな?ポールの言葉を借りていえば、”What if “(もしも○○だとしら・・・)ってよく自問する言葉で、その後には、想像し、じゃあ実現するには?って考えるでしょ。前向きな意味が込められているんだ。実際、MR.BIGが再結成して、またアルバムを作るなんてあり得ないと思っていたことが実現しちゃったわけだからね。ぴったりのタイトルだよね。

―― なるほど。
エリック 4人がそれぞれアイデアを持ち寄って、例えば僕が他の3人にアイデアを聴かせたとき、あまり気に入られなくてお蔵入りすることになりかけたとき、誰かが「今は気に入らないけど、もし“What if (もし、これに何かをくわえてみたら・・・)”って投げかけてくれたら、一歩前進して、曲に新しい命が与えられる。セカンドチャンスを得られるかもしれないんだよね。もっといい曲になる可能性が残っているわけだよね。そういう意味では、ポジティブなものを生むきっかけとなる言葉だよ。

―― 今回も、他の3人が持ち込んだものをエリックが“マーティナイズ”(マーティン風に調理する、吟味するする?)という取り組みもなされたんでしょうか?
エリック “マーティナイズ”のこと良く覚えているね?僕は、毎日マーティナイズしているよ!(笑)。今回はほとんどの曲が、どう調理をしたらいいのかわからなかったよ。何時間かプリ・プロダクションの時間があって、その後レコーディングを開始したんだけど、さっきも言った通り、このくらいの小さな部屋で4人が集まって話をしたんだ。ビリーとパットとポールが座って、僕が端に立ってみんなで曲について話すんだ。これはおかしな話なんだけど、突然スタッフが入ってきて、まだ話の途中なのに、プロデューサーのケヴィンが来て「さあ~やるぞ!」って!マーティナイズは本当に急いでやらされたよ。自然の本能に頼ってやるしかないって。ビリーはよく言うんだ「考えすぎは腐る」って。とにかくすべてに前神経を注いだよ。考えるのは2番目の仕事。いつでも最初が肝心。でも今回、ポールは14年経って、ますます素晴らしいミュージシャンになっていて、ファンタスティックな演奏をまた聴かせてくれたんだ!

―― 完成したアルバムのご家族の反応はいかがでした?
imageエリック ワイフは「ロックしているじゃん」って気に入ってくれている。ジェイコブは「ラウドでへヴィーでクール!」なんて言ってたけど、ディランのほうは、「もうじゅうぶん!うるしゃい!」って(笑)。でもみんな気に入ってくれてるよ。

―― 可笑しいですね。話は変わりますが、昨年このサイトに登場してくれたのがクリスマスのシーズンでしたが、その時はクリスマスの思い出について教えていただきました。今回は、マーティン家の感謝祭の思い出について教えてください。(取材時11月)
エリック そうだね~、双子の息子の誕生日が11月24日なんだ。だから僕にとって感謝祭といって思い出すのは、息子の産まれた病院の部屋で七面鳥とマッシュポテトを食べたことなんだ(笑)。

―― いい思い出ですね。では最後にファンへのメッセージをお願いします。
エリック 日本のファンには恩返しすることがたくさんあるんだ。『What if・・・』にはみんながきっと気に入ってくれる曲がたくさん入っているから、是非手に取って聴いてみて!

―― 早速、来日公演も決定しましたね。
エリック ツアーって僕にとって、オーバーザレインボー(虹の向こう)みたいな存在なんだ。虹のふもとには黄金の壺があるっていうじゃない?何が待っているのかいつも楽しみなんだ。日本全国を縦断するよ!楽しみに待っていてね!

―― 有難うございました。いつも、ひとつの質問に、たくさんのことを話して下さって、こちらが聞きたいことを全部教えて下さるので有難いです。
エリック だって僕は、“ミスター・ビッグマウス”だもん(笑)。でも本当のところ、メンバーの3人がみんな話上手でさ~、ビリーも的確に、ポールなんかは甘く上手に話すし、パットも誠実に話しをするでしょ。いつも最後に話す僕の番になると、みんなが話した後で話す言葉がなくなっちゃうんだ(笑)。だからこうして1対1だと、つい喋りすぎちゃうのかもね(笑)。

【プロフィル】

えりっく・まーてぃん★
‘60年10月10日N.Y.州生まれ。’83年『エリック・マーティン・バンド』としてデビューしたのち、’89年『Mr.BIG』を結成。ボーカルを担当。’02年にバンドを解散後、双子の育児に専念した日々を過ごすが、昨年結成20周年を記念して同バンドを再結成。再結成ツアーを行った。ソロ活動では洋、邦の歌姫のバラード曲を英語でカバーしたアルバム『MR.VOCALIST』シリーズ1、 2&3をリリースし、10万枚を超える大ヒット。その記録は現在も更新中。

みすたー・びっぐ★ビリー・シーン(ベース)、ポール・ギルバート(ギター)、パット・トーピー(ドラム)、エリック・マーティン(ボーカル)の4人からなる米国を代表するハードロック・バンド。’89年アルバム『MR.BIG』でデビュー。2NDアルバム『LEAN INTO IT』からの名バラード「TO BE WITH YOU」が3週連続全米No,1に輝き一躍有名に。’09年、オリジナルメンバーによる再結成を果たし、ジャパンツアーも大成功に終えた。今年、ファン待望の新作を14年振りに発表する。

【プレゼント】

image

エリック・マーティン直筆サイン入り色紙を3名様にプレゼント!3枚すべてにことなるコメントの入った、貴重なオリジナル作品(!?)です。

ご応募はこちらから

【アルバム】

image

『What If・・・』
DVD、3D スリップ・ケース付き限定盤
¥3,990(税込み)
通常盤
¥2,000(税込み)期間限定
発売中
WHD エンタテインメント

【来日公演情報】
☆日本縦断ジャパンツアー決定!
2011年4月7日大阪、9日金沢、11日福岡、12日広島、14日名古屋、15日岩手、17日札幌、
19日秋田、20日仙台、22日東京、25日横浜

お問い合わせ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999 http://www.udo.co.jp/Artist/MrBig/index.html

【撮影/保呂田直行】

関連タグ: