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「セルフィー(Selfie)」は2010年代に登場した数ある新語の中でも、最も存在感の大きい言葉の1つではないだろうか。自らを撮影し、TwitterやFacebookでシェアすることは、今やコミュニケーション、および自己表現のスタンダードとなった。しかし撮られる写真の数が多ければ、問題も目立つようになる。最近では自らが命を奪った友人とのセルフィーを撮影した米国の男子高校生が逮捕されたことが記憶に新しい。そして今度はロシアで信じがたい事件が起こった。

 

ロシアの救命士、タチアナ・クリコワ(25)は、救急車に乗せた心臓発作を起こした患者とセルフィーを撮影。彼女はピースサインをして冷淡な笑みを浮かべて写ったその写真を「ほんとこの仕事嫌い」というキャプションをつけてオンラインで共有した。さらに、事故で重傷を負った他の患者も撮影しており、こちらには中指を立てた手を写り込ませている。あろうことか、この写真のキャプションには「もう1人のバカ」と書いてあったという。

 

これらの写真の存在を知った地元住民は大激怒。衛生活動家の男性は「彼女がこの写真を撮っている間、患者のケアを怠っていたことは明白です。自分の担当患者を冷酷に無視し、写真を撮った。何人かの患者は亡くなってしまったんですよ。患者の家族が彼女と救急隊を訴えても私は驚きませんね」とクリコワの非道な行いを糾弾した。

 

地元救急隊はこの騒動を受け、クリコワを即刻停職処分に。彼女の勤務実態について調査を行い、クリコワは間もなく解雇された。