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昨年11月の映画芸術科学アカデミー主催のガバナーズ賞受賞式には笑顔で出席していたウィル・スミス
Matt Petit /(C)A.M.P.A.S.

 

過日、アカデミー賞のノミネーションが発表されたが、その顔ぶれが余りにも白人偏重であると非難の声が上がっている。

Twitterでは「#OscarsSoWhite」というタグと共に、「アカデミーは多様性を重視すべきだ」「マイノリティを排除して楽しいのか」といった書き込みが相次ぎ、スパイク・リーやジェイダ・ピンケット=スミスら黒人の映画も受賞式のボイコットを宣言するなど、その波紋はますます広がっている。

そして21日朝のテレビ番組「Good Morning America」で、ピンケット=スミスの夫、ウィル・スミスもこれに倣うことを表明した。

「彼女の言葉を聞いて、この女性と結婚してよかったと思いました。妻が出席しないということについて、私たちは話し合いました。私たちはこのコミュニティの一員です。しかし今、あの場所に立つことは苦痛なのです。だから、そう(欠席)しよう、ということになりました。私はこれまでに2回ノミネートされましたが、白人に負けたことはありません。初めて負けたのはデンゼル(・ワシントン)、そして2度目はフォレスト・ウィテカーでした」

スミスは『アリ』(2001)と『幸せのちから』(2006)でそれぞれアカデミー主演男優賞にノミネートされたが、受賞したのは『トレーニングデイ』のデンゼル・ワシントン、『ラストキング・オブ・スコットランド』のフォレスト・ウィテカーだった。

昨年末に公開された『Concussion』ではナイジェリア人神経病学者のベネット・オマル医師を演じ、高い評価を得たスミス。オスカーも狙えるのでは、との評判もよそに、ノミネートすらされなかった。

今回のアカデミーの決断については、黒人のみならず白人からもアクションが起こされている。

監督作『ボウリング・フォー・コロンバイン』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したマイケル・ムーアはThe Wrapに「ロサンゼルスにおける民族を限定した映画文化は、今年の白人だらけのノミネーションについて責任を負うべきだ。魚は頭から腐っていく。この問題は白人優位、男性優位のスタジオシステムから変えていかなければならない」と語り、受賞式への出席を拒否した。

また、『スポットライト 世紀のスクープ』で助演男優賞にノミネートされたマーク・ラファロも「受賞式への出席を迷っている」と発言。しかしその後、アカデミーに抗議する立場は変わっていないが、作品のテーマである「聖職者による児童への性的虐待」の被害者支援のために、出席することをTwitterで表明した。