ニック・ケイヴがドキュメンタリー仕立てのフィクション映画『20000デイズ・オン・アース』を製作中だ。ニック率いるニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズが2008年にリリースしたシングル『ディグ、ラザルス、ディグ!』のPVで初めてニックとタッグを組んだイアン・フォーサイスとジェーン・ポラードがメガホンを取る本作はシナリオに沿っているわけではなく、ドキュメンタリー仕立ての作品になるという。

 

ニック本人がナレーションを担当し、俳優のレイ・ウィンストンやカイリー・ミノーグなどがカメオ出演を果たすようだが、公開日などの詳細は明かされていない。最新アルバム『プッシュ・ザ・スカイ・アウェイ』の作曲活動を始めた頃に、それと平行して本作の製作がスタートしていたとのことで、作品のタイトルは製作スタート時にちょうどニック(55)が2万日間生きてきたことに由来するという。

 

今回のプロジェクトについてニックは「すべて撮影したさ。制作スタッフは、俺がピアノを弾きながらメロディーを奏でて歌詞を書いている時に、俺のオフィスにカメラを設置していったよ」「そもそもそれがこのプロジェクトの狙いでもあるんだ。だって実際にバンド活動してる時に撮影されることってないだろ。昔にも、スタジオに撮影陣を入れたことはあったけど、その時はすでにレコードの制作はだいたい終わってたところだったからね。だから俺達が編集ブースに座って音楽を聴いている映像ばっかりだったのさ」と説明している。

 

そんなニックは先月29日(土)に開催されたフェスティバル、ATPアイスランドでステージから転落するというアクシデントがあったために、翌日30日(日)の英グラストンベリー・フェスティバルへの出演が危ぶまれたものの、無事にメインとなるピラミッド・ステージでパフォーマンスを披露している。

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