新型コロナウイルスの影響で、多くのスポーツで試合を開催できない状況が続いている。急に仕事がなくなり、選手は言うまでもなく会場のスタッフのような関係者も収入を絶たれてしまうケースが相次いでいる。そんな中、一人のNBA選手が行動を起こした。
先週、アメリカ・プロバスケットボールNBAクリーブランド・キャヴァリアーズのケヴィン・ラヴは、アリーナで働く人々の財政支援のために、自身のチャリティ基金「ケヴィン・ラヴ・ファンド」を通じて10万ドル(約1,080万円)を寄付したとInstagramで表明。
「今は多くの人にとって、非常にストレスフルな時期です。ギリギリの生活を送っている人も大勢います。だからこそ今、特に僕らNBA選手が、選手であること以上の行動を取るべき時だと考えました」とラヴはテレビ番組「TODAY」に出演してコメントした。
彼の呼びかけに応じ、続々と選手やチームオーナーが手を挙げ始めている。ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボも「バスケットボールよりデカいことだ! 僕の人生を作り、家族とチームメイトのために働いてくれている人を助けたい」と、同じく10万ドルの寄付を表明。ロサンゼルス・クリッパーズのブレイク・グリフィンやダラス・マーヴェリックスのステフィン・カリーらもそれに続き、寄付を申し出ているという。
NBAのほぼ全てのチームオーナーも、アリーナで働く人々に対し、何らかの形で生活を補償すると公に発表している。
こういった動きは他のスポーツ団体にも拡がっていくと予想される。