米学者発言から考える「来夏の東京五輪」感染リスクの不安

新型コロナウイルスの感染リスクを回避する目的から、日本や世界各地で音楽、スポーツのイベント延期・中止が相次いでいる。

 

全米プロバスケットボール・リーグのNBAは、3月12日からレギュラーシーズンを中断。海外の複数メディアは、“シーズン打ち切り”の可能性も報じている。

 

また4月に開催が予定されていたアメリカ最大級の野外音楽フェスティバル「コーチェラ・フェスティバル」も、公式が10月に延期することを発表した。

 

そんななか、このようなイベントを開催するのにふさわしい時期について専門家が言及している。

 

New York Times Magazineの記事にパネリストとして登場した生命倫理学者のジーク・エマニュエル氏は、以下のように語ったという。

 

「経済活動は、段階的に取り戻されていくべき。人々がより低いリスクで復帰するためには、職場で物理的な距離を置くことから始めなければ。(中略)しかし大規模なカンファレンス、コンサート、スポーツイベントといった人々が多く集まるイベントは、最後に復活させるべきだ。今年10月にリスケジュールすると言われても、もっともらしい根拠はわからない。現実的には、早くても2021年の秋になるのでは」

 

エマニュエル氏は、前述の「コーチェラ・フェスティバル」の公式発表も踏まえて発言したと思われる。

 

たしかにイベントでの“密集”が、落ち着きかけていた感染リスクを再び押し上げてしまう可能性も捨てきれない。

 

だが、日本は来年7月23日から東京オリンピック・パラリンピックの開催を控えている。競技場には世界中から多くの観客が押しかけ、密集する状況が生まれることは必至だ。

 

先が見えない状況下、本当に来年夏に五輪を開催することはできるのだろうかーー。

関連カテゴリー: