給付金13万円の小切手を全額地元レストランへのチップに
(写真:AP/アフロ)

米政府は4月中頃より、新型コロナウイルスに対する経済刺激策として、大人一人あたり1,200ドル(約13万円)、子どもには500ドル(約5万3千円)の現金給付を始めている。年収7万5千ドル未満の人全てが対象となり、銀行振り込みのほか、小切手やプリペイド式デビットカードで受け取ることもできる。

 

給付金の使い途の多くは、食料品やガソリンなどの生活必需品の購入だというが、全額レストランへのチップとして置いたという人もいる。FOX4など複数の海外メディアが報じている。

 

アーカンソー州のパインブラフという小さな町にあるコロニアル・ステーキハウス。1974年に創業した、地元民に愛されるレストランだが、新型コロナウイルスの影響で客は激減、経営難に陥っている。欧米の飲食店は従業員の基本給を低く抑え、顧客からのチップで稼がせるケースが多い。来店客が減れば、チップも減る。飲食店はまさに崖っぷちだ。

 

そんな中、持ち帰り用の食事をピックアップしに来店した常連客が、政府から支給された1,200ドル分の小切手をそのままチップとして置いていったという。ゼネラルマネージャーのアリソン・ホールさんは「涙があふれ、神に感謝しました。だって、それは私たちが今本当に必要としているお金だったのですから」とFOX4に語る。やむなく休みを取らせている従業員を含め、全員に100ドルずつ渡すことができたという。

 

同報道によると、コロニアル・ステーキハウスは12人の従業員を雇っているが、現在は8人に休みを取ってもらっている状態。持ち帰りメニューのみで週3日の営業がやっとだという。ホールさんは「私たちは長い間、50年近くもやってきたんです。だから絶対に、石にかじりついてでも諦めません。諦めるものですか」と力強く誓った。

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