2014年に撮影されたオールド・フェイスフル・ガイザー(写真:ロイター/アフロ) 画像を見る

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、米国内の国立公園はほぼ閉鎖されている。世界屈指の人気観光地であるイエローストーン国立公園も例外ではないが、一人の女性が不法に侵入し、大いなる不幸に見舞われた。

 

FOX6 TVによると、入場を禁じられているはずのイエローストーン国立公園内で12日、時速80kmもの速度で走行する車をスタッフが発見。乗っていた女性はやけどを負っており、アイダホ州の病院の熱傷センターに搬送されたという。

 

この女性は公園内にある有名な間欠泉「オールド・フェイスフル・ガイザー」で写真を撮ろうと侵入禁止エリアにまで足を踏み入れ、熱泉に落下したと公園関係者は話している。オールド・フェイスフル・ガイザーは約90分間隔で75℃程度の熱水を噴出する。通常であれば、遊歩道から先に入らないようスタッフが観光客に注意を促すが、現在は閉鎖中だ。女性は咎める人のいない人気観光地で興が乗りすぎてしまったのだろうか。

 

同公園の公式サイトによると、熱泉に落ちて死亡した人は20人以上に上るという。訪問者は指定された道のみを歩き、決して熱水に触れてはならないとも書かれている。有毒ガスや酸が吹き出している場所もあり、アメリカ合衆国国立公園局は2016年には23歳の男性が高温に熱せられた酸の泥沼に落下し死亡したと報告している。彼の遺骨は回収できなかったという。

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