バッハ会長は資産400億円「スポーツをカネに換える錬金術」
画像を見る 結婚40年ほどになるクラウディアさんはバッハ氏が海外に行くときはいつも一緒だ。1977年にギムナジウム(中高一貫学校)教師をしていた彼女と結婚。クラウディアさんは、現在はドイツの全国的な障がい者支援団体Lebenshilfeの役員を務めている。2人の間に子供はいない(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 

■年俸5300万円、日当66万円の“問題契約”

 

バッハ氏の手法の特徴は、スポーツ界とビジネス界、それぞれで得た人脈を車の両輪のように駆使して、権力とカネを自らに集めていくところだ。元五輪金メダリストとして国際的な人脈と、弁護士としての法律とビジネスの知識をあわせ持ち、ドイツ語のほか、英語、フランス語、スペイン語の4カ国語を流暢に話すというバッハ氏にしかできない技だ。

 

ビジネスでの活躍の場を広げるにつれて、IOCでも1991年に委員、1996年に理事、2000年には副会長と、順調に階段を上っていった。2000年にはドイツを代表する巨大企業シーメンスと顧問契約を結んでいる。アラブ諸国での新規ビジネスを進めようとしていた同社が、バッハ氏がIOCで築いた中東人脈に期待したことが理由といわれている。

 

ドイツ人の父と日本人の母を持つエッセイストのサンドラ・ヘフェリンさんはこう語る。

 

「年間40万ユーロ(約5,280万円、現在のレート、以下同)という破格の顧問契約料に加え、日当として5,000ユーロ(約66万円)もの報酬を得ていたんです。後にこれが問題になり、2010年に契約を打ち切られています」

 

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