4月5日にニューシングル『出会いあいして』をリリースするMYNAME。今年日本デビュー5周年を迎える彼らから、改めてファンとの出会いに感謝する気持ちを込めた同曲は、湘南乃風のSHOCK EYEが作詞・作曲を担当。楽曲内のコーラスにも参加している。
女性自身のインタビューでは、楽曲にちなみ、メンバーそれぞれの「出会い」にまつわるエピソードをはじめ、ミュージックビデオの舞台となった「海」をテーマに理想のデートや好きな女性のファッションを赤裸々告白。さらに、デビューから5年、さらに強まったメンバー同士の結束やファンとの絆など、5人が語り尽くした。
【MYNAME SPECIAL INTERVIEW!!】
――2年ぶりとなる日本オリジナルシングル『出会いあいして』は、どのような楽曲に仕上がりましたか? これまでのMYNAMEの楽曲とここが違うという点はありますか?
ジュンQ:今までのMYNAMEの楽曲は、パフォーマンスがカッコいい曲がたくさんありましたが、『出会いあいして』は、最初から最後までファンのみなさんと一緒に歌える曲だと思います。ある意味、J-POPのように曲調とも言えますし、歌詞は、デビューして5年経った、今のMYNAMEを歌っているというか、いろんな意味が込められています。
セヨン:どんな意味があるのか具体的に説明しないと。
ジュンQ:レコーディングのときは、僕らのファン「MYgirl」(MYNAMEファンの総称)がいなかったら、今のMYNAMEはいないなあという気持ちで歌いました。「初めまして」という歌詞で始まる部分は、5年前の僕らがMYNAMEを紹介するような気持ちで。あれから5年間、みなさんと過ごした月日を振り返りながら、みなさんと出会えたことへの感謝の気持ちを歌った曲です。
――ライブのとき、ファンのみなさんと一緒に歌えたら素敵だなあと思いながら聴かせていただきました。「あいして」に愛を知ってという意味と、出会いに感謝するという二重の意味がかかっているんですね。
コヌ:いいですね(拍手)。それがポイントです。
――今回、湘南乃風のSHOCK EYEさんが作詞、作曲、コーラスに参加しています。コヌさんは、日本のアーティストと一緒に仕事をしてみたいとおっしゃっていましたが、実際、やってみた感想を聞かせてください。
コヌ:まず、湘南乃風という日本で有名なグループのSHOCK EYEさんが、僕たちをイメージして作ってくださった曲だし、また、おっしゃるようにSHOCK EYEさんがコーラスに参加してくださったので、MYNAMEのメンバー一人ひとりの声と、SHOCK EYEさんの声とのハーモニーも聴いて欲しいです。そして、聴いてくださったみなさんが、「MYNAMEは成長したなあ」と思ってくださるような曲になったと思います。
――SHOCK EYEさんの印象は?
セヨン:大先輩ですけど、とてもナチュラルですし、兄貴みたいに気楽に接することができて、すぐに仲良くなれました。
――ラップ担当のメンバーは、ラップパートのレコーディングはいかがでしたか?
セヨン:「頬を緩めて」とか、発音が難しかったです。レコーディングのとき、「5年も勉強してきたのに、こんなこともできないのか!」って自分自分にムカついて(笑)。レコーディングボックスのなかで、30分くらい自分と戦っていました。
ジュンQ:歌詞の意味が、僕の心に伝わってきて、レコーディングしていて本当に幸せでした。
セヨン:どんな歌詞が? どういうふうに?(笑)
ジュンQ:やっぱりサビの部分ですね。「出会いあいして」っていろんな意味があるじゃないですか。人それぞれだと思うんですけど。
セヨン:聴く人によって、感じ方が違うということですね。
――チェジンさんは、歌うパートが増えたそうですね。レコーディングはうまくいきましたか?
チェジン:歌詞が難しくて、いつもより時間がかかりました。歌うパートが増えて、会社にありがたいです(笑)。
コヌ:会社じゃないよ。チェジンがうまくなったから。
セヨン:本当にうまくなりました。
――J-POPのような曲調だとおっしゃっていましたが、アルバムのジャケット写真も日本のアーティストのような感じで、海をバックにとても自然な表情が印象的です。ミュージックビデオと併せて、撮影中のエピソードを聞かせてください。
セヨン:K-POP歌手のミュージックビデオは、パフォーマンスを見せるというか、カッコよさを伝えるように頑張って作ります。見た人に「わっ!カッコいい!」って思うように。でも今回、『出会いあいして』のミュージックビデオは、親近感を持って聴いていただけるようなものにしたくて、とても自然に撮影しました。何よりも、歌で僕らの思いを伝えたかったし、みなさんと一緒に歌いたいという気持ちを込めて。カラオケとかでも歌いやすいと思います。
――日本で撮影したんですか?
コヌ:そうです。千葉の九十九里の海岸です。
インス:「もし、女の子とデートをするんだったら?」 というコンセプトで撮ったので、僕らのメークもナチュナルです(笑)。
セヨン:撮影が2月だったので、真冬の海はとても寒かった。でも、リリースは4月だから。
インス:それは僕も感じました。二度と2月に海に行きたくないです(笑)。
――海辺のデートのとき、女の子にはどんなファッションで来て欲しい?
セヨン:飾りすぎず、カッコいい感じが好きですね。やりすぎない感じがいい。あと、セクシーで、可愛い。
――セクシーだけど、飾りすぎず、可愛い。難しくないですか?
セヨン:簡単だったらおもしろくないです。一言で表現すると、ナチュラルなセクシー。計算のない感じが好き。
インス:それが計算だよ(笑)。私は、一言で「清純」。長い髪にワンピース1枚で。手を繋いで海を一緒に歩いたら、ポカリスエットのCMみたいで爽やかでしょう。音楽が流れてきそう。
ジュンQ:僕は、元気がいっぱいな女の子。「オロナミンC」みたいな(笑)。デニムに少し大きめのホワイトシャツを着て、上から短めのカーディガンを羽織っている感じ。ナチュラルメークがいいですね。海岸を一緒に歩きたいです。
チェジン:僕もシンプルなパンツスタイルで、スキニーにシャツ1枚とかがいいですね。長い髪をアップにした感じが好きです。
――コヌさんは、どんなスタイルが好きですか?
インス:ビキニ、ビキニ!
コヌ:僕は、りゅうちぇるさんの奥さんのぺこちゃんみたいなファッションが好きなですよ。色がたくさん入った服で、メークもカラフルで、海に似合わないファッションなのが、逆に好き。アートな感じがするし、個性が強い人に憧れます。
――今回は、「出会い」に感謝の想いを込めた楽曲ということで、みなさんにこれまでの人生で忘れられない出会い、自分を変えてくれた出会いを聞かせてください。
セヨン:僕は、最近のことですが、子供のときに見ていた戦隊モノの『パワーレンジャー』の韓国版の新作『パワーレンジャー ダイノフォースブレイブ』でレッドダイノ役を演じることができて、いい経験だったなあと思います。
インス:私は、大学時代、クラシックバレエをやっていたときに出会った先生です。途中、歌手を目指してバレエを辞めたとき、その先生に。「なんで、歌手になりたいの?」「どうせ、なれない」とひどいことをたくさん言われて。でも、その言葉のおかげで、ファイトが湧いて必死に頑張ることができました。その先生には、「ありがとうございます」と言いたいです。私自身は、精神力が強いほうので、攻めてこられると、絶対負けたくないと思うタイプなので、自分をやる気にさせてくれる人との出会いに感謝したい。そして、今までそういう人たちがいたからこそ、今のインスになれたと思います。
――歌手になってから、その先生には会ってないんですか?
インス:直接はお会いできなかったんですけど、その先生が「インスは本当に歌手になったんだね、おめでとう」と言っていたと聞きました。それからもっと自信がつきましたね。おそらく先生自身、かなり有名なアーティストなので、その地位を築くまでにいろいろ辛い経験もされたんでしょう。そんな先生だから、私に強い心を持ってほしいと、とあえて厳しいことを言ったのであって、本当は優しい方だと思います。
――ほかのメンバーで、「この人との出会いは大切だった」と思う人は?
セヨン:僕は、昨年、舞台『Honganji』で共演させていただいた、俳優の陣内孝則さんと諸星和巳さんです。この舞台を通して、僕自身、日本語が上達しましたし、お二人には、日本の文化とか、芸能界のこととか、いろいろ教えていただきました。今でも連絡を取って会っています。友達のようだというと語弊があるのかもしれませんが、友達のような存在で、僕にとって大切な出会いでした。
ジュンQ:僕は、小学校3年生のときのクラスの担任の先生です。僕が歌手になれたのも、その先生のおかげというか。普通のカリキュラムの学校に通っていたのですが、その先生が、僕には、音楽の才能があるので、専門的に学べる学校に行ったほうがよいのではないか、と両親に話してくださって。そこから僕の人生が変わりました。中学生のときにバンド活動したり、高校は芸術学校に通ったり、と。
――チェジンさんはいかかですか?
セヨン:メンバー!メンバー!
チェジン:16歳のとき、レッスン生として会社に入って、初めてメンバーと会いました。当時はみんな、僕よりもずっと年上だったので、正直、大変なこともありましたが、このメンバーと会わなかったら、今、僕はMYNAMEにいるのかな? って思います。メンバーにはとても感謝しています。
コヌ:僕は、大切な出会いが明確にあります。音楽です。活動しながらもよく思いますよ、音楽と出会って、僕は幸せだなあって。音楽をやったからMYNAMEのメンバーに出会えたし、Mygirlにも出会えたし、そして、今の自分もいる。本当に音楽をやってよかったなあと思っています。
――最近、プライベートで夢中になっていることは?
インス:ゲームです。秋葉原でデスクトップを買ってきて、配線をつなげてオンラインゲームをやっていると、たくさんの日本人と自然に日本語で会話しますよね。あるとき、「僕は、本当は韓国人です」と明かしたら、「嘘でしょ!」ってビックリされて。「本当です! 僕、MYNAMEのインスです」って、それを証明するために彼らをコンサートに招待したんです。東京の高校生、4人の男子を。そうしたら、彼らの反応が変わりましたね。「インス様、一緒にやりませんか?」って(笑)。彼らとは今も毎日、ゲームしています。
セヨン:僕は料理にハマっています。韓国料理を作ってメンバーに食べさせてあげたり。SNSにあげたり。
コヌ:そうそう、自分でスーパーに材料を買い出しに行って。
セヨン:その材料をジュンQが勝手に食べました。
ジュンQ:わかんなかったんです。
――得意料理は何ですか?
セヨン:キムチチゲ、タッポクンタン、それに味噌汁とか、韓国の家庭料理です。僕は、女性が料理できなくても、自分が作ってあげられるから大丈夫。料理するのは好きだから。食器洗いだけちゃんとやってくれればいい。ジュンQと一緒に食べるときは、僕が調理して、片付けはジュンQ、と分担しています。それから、四字熟語の勉強をしています。今回、タイトルが『出会いあいして』だから、人との出会いは「一期一会」だと思って、みなさんとの出会いに感謝しながら歌いたいと思います。
――なぜ、四字熟語なんですか?
セヨン:日本で活動するK-POPのアーティストはみんな、日本語が上手です。正直、その中で、何か特技のようなものがないとダメだと思っていて。MCをするときなど、日本語を使う場面で、「この人は、こんな日本語も使えるんだ!」と思ってもらえるような、何か特別なものはないかなって探していて、四字熟語にたどり着きました。勉強していると言ったら、ファンのみなさんからもたくさん四字熟語の本をいただいて。今、本当、勉強になっているんです。やっぱり、成長しないとこの世界で生きていけないから。
チェジン:僕、SEVENTEENのメンバーのリーダーのチェ・スンチョルと高校時代、ずっと隣の席で友達なんです。先日、SEVENTEENが日本で初めてのコンサートをやるというので、会社のスタッフさんと一緒に電車で会場に行ったんですが、満員電車に乗ったのが初めてで。この中で財布を盗まれたら大変だ! と思って、スタッフに「財布に気をつけて!」って大きな声で注意したら、周りの乗客の人に見られてしまいました(笑)。「満員電車」って日本語も覚えましたよ(笑)。
――成長といえば、MYNAMEは今年でデビュー5周年を迎えます。パーティーするとか、みんなで記念旅行するとか、計画していることはありますか?
インス:旅行いいですね!
コヌ:ダメですよ。これからリリースイベントもあるし、ライブツアーもあるし、自分自身を律していかないとダメでしょう。
セヨン:だったら、コヌはビールをやめると早いよ(笑)。
コヌ:最近は、ウイスキーですね(笑)。
――コヌさんの次にお酒が強いのは誰?
セヨン:ジュンQかな。
ジュンQ:何でも飲みますが、緑茶ハイが好きです。次にお酒が強いのは、インス、チェジンの順番ですね。
セヨン:僕は、カシスオレンジで(笑)。
――5周年を迎えた心境はいかがですか?
インス:正直、僕自身は、この5年間は長かったです。ライブなどでみなさんと過ごす時間はすごく幸せでしたけど、その陰では辛いことがたくさんありました。最初のころは、日本語ができない苦労もありましたし、慣れない文化に対してのストレスもありましたし、いろいろな問題がありましたし、そういうことを乗り越えて、メンバー全員、強くなりましたし、本当に大人になったと思います。
――4月8日からスタートする全国ライブハウスツアーはどんな感じになりますか?
ジュンQ:実は、今回のツアーグッズのデザインは、僕のアイデアが生かされているんです。ニューヨークで活躍する日本のグラフィックデザイナーに、MYNAMEの文字をメンバーのキャラクターにするのはどうかと提案して、オリジナルデザインができました。
インス:心配ですね、売れなかったらどうする?
ジュンQ:だから今、宣伝しています。助けてください。
コヌ:日本人デザイナーと一緒に作業したことは嬉しかったですよね。センスがすごくある方で。そして、今回はまず、『出会いあいして』の込めた思い、みなさんとの出会いへの感謝の気持ちを伝えるために、僕らが全国のみなさんに会いに行きたいと思います。いろんな人と出会い、いろんな話をして、みなさんともっと近くに感じて、そこから夢の大きな舞台へとステップアップしていきたいと思います。