「美智子さまは毎日何を召し上がっているのかしら……」。いまだ“謎のベール”に包まれている、天皇皇后両陛下の日々のお食事のメニュー。さまざまな疑問を、皇室ジャーナリストや、宮中晩餐会や天皇陛下の日常の食事を作る、宮内庁管理部大膳課の元職員たちに聞いてみた!
【食材はおもにどこから仕入れている?】
「天皇皇后両陛下や皇太子ご一家が召し上がる食材のうち、肉や野菜、乳製品などは、栃木県の御料牧場で作られたもの。宮中晩餐会や園遊会でも供されていますが、すべて無償です。牧場で賄えない分は、たとえば米は都内の米店から、魚や水産加工品は築地の会社など“御用達”の民間業者から購入しています」(元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さん)
【御料牧場の食材は日本一おいしいって本当?】
「個人的には牛乳が好きです。クリームじゃないかと思うくらい濃厚で、コップで飲むと口のまわりがベタベタになります(笑)。市販の牛乳は水みたいに感じます」(元大膳課の矢部金次郎さん)
「ベーコン、ハム、ソーセージなど、加工品はどれもレベルが非常に高いです。豚肉は食肉用、加工品用に分けて飼育されているほどだと聞きます」(元大膳課の工藤極さん)
【大膳では、どんな“まかない料理”が出る?】
「ボクが働いていた昭和の時代は、洋食係の朝食の定番はトーストとミルクティー。御料牧場の絶品牛乳で入れた、“ロイヤルミルクティー”はその名にふさわしいぜいたくな味わいでした」(工藤さん)
【大膳の料理以外は召し上がらない?】
「戦前はそうでしたが、戦後になると地方行幸啓の際にはその土地の名産品をその土地の料理人が調理するようになりました。昭和天皇は麻布の『野田岩』のウナギがお好きで、よく出前をとられていたそうです」(皇室ジャーナリストの松崎敏弥さん)
【妃殿下方が料理をされることはないの?】
「美智子さまは東宮御所にミニキッチンをつくられました。雅子さまもご結婚直後にはカレーやケーキを作られたことがあるそうです。でも、専属の料理人がいるわけですから、料理をされる機会はあまりないでしょう」(松崎さん)