「“髪の毛を作る工場”である頭皮にしっかり働いてもらうには、凝り固まった頭皮を柔らかく動くようにしてあげることが大事です。シャンプーをするときは、自分の指の腹を密着させてから頭皮を動かし、新鮮な血液が運ばれるようにしてあげましょう。決してゴシゴシこすってはいけません。
私は“ゼログラムタッチ”と呼んでいますが、頭皮に触れるか触れないかというほどふわっと触れ始めるのが肝心です。そして、指の腹を頭皮に密着させたままやさしく円を描きながら、もみこみましょう」
さらに、すすぎやドライヤーの使い方にもコツがあるという。
「すすぎが不十分で、シャンプー、コンディショナーが頭皮に残ったままの方が多いのです。上を向いて洗い流し、泡がなくなってからさらに1分間はシャワーですすぎを続けてください。髪を乾かすときは、まずタオルに水分を移し取るイメージで拭き取ってから、保湿用ローションを頭皮につけましょう。ドライヤーは20センチほど離し、最後は冷風にします。
頭皮は、植物を育てる土壌のようなもの。シャンプーをすることで、頭皮は柔らかくなり、厚みと弾力を取り戻します。また、しっかり浴槽に浸かってからこのシャンプー法を実践すれば足や手先からも血の巡りがよくなり、全身の代謝が上がり、抜け毛の防止だけでなく、手足の冷えも改善されてきます。
私が提唱するシャンプー法を毎日3カ月続けて、風邪をひきにくくなった、よく眠れるようになったというお客さまの声も多く寄せられています」
天皇陛下も実践された頭皮マッサージ。ステイホームの日々が続くこの夏も、正しい頭皮ケアで“コロナ抜け毛”を防げば、心も体も健康になれるはず!
「女性自身」2020年8月18・25日合併号 掲載
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