■陛下と秋篠宮さまに会見をめぐる因縁が
しかし、陛下と秋篠宮さまは、会見をめぐって浅からぬ“因縁”がある。’04年5月、陛下は当時療養中だった雅子さまについて、次のように述べられた。
「それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」
この年の7月、雅子さまは適応障害と診断されている。外交官としてのキャリアを生かした国際親善より、ただ“お世継ぎ”を産むことだけを求める声が強く、大きな精神的負担になったといわれている。
雅子さまを守ろうとされた陛下の勇気ある発言だったが、その半年後、なんと秋篠宮さまは自身の誕生日会見で「記者会見という場で発言する前に、せめて陛下と内容について話をして、そのうえでの話であるべきではなかったか」と苦言を呈されたのだった。
弟宮からまさかの、はしごを外すような発言……。雅子さまを取り巻く環境は大きく変わることはなく、回復は平成の終わりまで待たねばならなくなった。
「しかし、天皇陛下はもう、当時の秋篠宮さまの発言を遺恨に思われてはいないでしょう。むしろ、あの“人格否定発言”の一件から、記者会見での一言がどれほど大きな影響を及ぼすかを実感されていらっしゃいます。眞子さまの結婚問題についても、できるだけ言及を避けられるのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)
ついに天皇陛下まで巻き込むことになってしまった眞子さまの結婚問題。秋篠宮家の知人はため息交じりにこう話す。
「普通の家庭なら、小室さんの母の佳代さんが、息子に結婚を辞退するように強く勧めることがあってもいいはずです。しかし、そういった動きはまったくありません。もちろんご本人同士の意思が大切ですが、眞子さまの結婚後を心配され、秋篠宮さまが結婚に難色を示されるのも無理はないことだと思います」
弟宮・秋篠宮さまが訴える窮状に、天皇陛下はどのように応えられるのか――。
「女性自身」2021年2月23日号 掲載