天皇皇后両陛下は9月19日、ロンドン中心部にあるウェストミンスター寺院で執り行われるエリザベス女王の国葬に参列される。両陛下の外国訪問は即位後初めてで、今回のご訪問は2泊4日の日程となる。
両陛下が東京・羽田空港から秋篠宮ご夫妻らに見送られ、政府専用機でイギリスに出発されたのは17日午前11時ごろ。その約1時間前の午前10時すぎ、お住まいの皇居・御所の玄関で両陛下をお見送りされたのは長女・愛子さまだった。長い髪を後ろでひとつに束ね、シンプルな黒いワンピース姿でお見送りされた。
「両陛下は愛子さまと言葉を交わされ、『行ってきます』と挨拶されました。両陛下を乗せた車が出発されると、愛子さまは深くお辞儀をして手を振られ、車が見えなくなるまで見送られたのでした。愛子さまといえば、今年3月に行われた初めての記者会見も話題となっていました。会見ではご両親についてユーモアを交えながらも落ち着いて話され、家族の絆の強さを印象づけるものでした。今回、愛子さまのお見送りの姿に、頼もしさを感じた国民も多いようです」(皇室ジャーナリスト)
ネット上でも愛子さまがお見送りされる様子に、感激する声が相次いだ。
《天皇陛下に手を振る愛子さま。手の振り方がかわいい 20歳であの品格、素晴らしいなぁ》
《会見の時も感じましたが、そこにいらっしゃるだけで安心感と言うか風格が別格でした》
《天皇皇后両陛下、お気をつけて行ってらっしゃいませ。敬宮愛子さまのお見送り心強かったと思われます》
その後、両陛下は日本時間18日未明、約15時間のフライトを経てロンドン近郊のスタンステッド空港に到着された。
両陛下はご出発時には白いマクスにグレーを基調とした装いだったが、到着時には喪服姿で飛行機のタラップを下りてこられた。さらにマスクも、白色から黒色に替えられていたのだ。
「両陛下が公の場で黒いマスクを着けられるのは、極めて珍しいことです。コロナ禍とはいえ、マスクを着ける人が少なくなってきた海外では、白いマスクは“病人”のイメージを与えてしまうそうです。また、昨年4月に執り行われたエリザベス女王の夫でエディンバラ公爵フィリップ殿下の葬儀では、英王室の方々が揃って黒いマスクで参列しました。両陛下は感染防止策に加え、そのような前例にならい、黒いマスクのコーディネートで弔意を示されたのでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
そうした細やかなお心遣いが感じられる両陛下の装いに、ネット上では改めて敬意を表する声が上がっている。
《お二人とも移動中にお召し物を変えられ、マスクの色まで変更されていて感動しました》
《黒いマスク…天皇皇后両陛下が…初めて見ました 素晴らしい心遣いだ…流石だ》
《服装でお気持ちを表された両陛下のお心遣い、素晴らしいです。どのような場面でも、いつでも、周囲へのご配慮を忘れない方々だと改めて敬意を表します》