学習院初等科の校門で、お友達と別れた愛子さまは、東宮御所に向かって歩き始められた。初等科の始業式は1月8日に行われ、すでに3学期の学校生活が始まっていた。風は冷たかったが愛子さまの足取りは軽やか。お顔は、あごや鼻のあたりが少し日焼けされている。愛子さまは1月4日から7日までの3泊4日、長野県でスキーご旅行を楽しまれてきたばかりだったのだ。
「愛子さまがご誕生以降、皇太子ご一家は5回、スキーご静養をされています。愛子さまにとっては6回目のスキーになりましたが、今回のご旅行が異例だったのは、皇太子ご夫妻が同行されなかったことです」(宮内庁関係者)
愛子さまが宿泊されたのは奥志賀高原にある高級リゾートホテル。皇太子ご一家がスキーご静養で何度も利用された、いわば定宿だ。地元の観光関係者は「警備やお付きの女性たちが数名随行しているだけでした。長野駅にリゾートホテルから迎えがやってきて、愛子さまをお連れしたそうです」と話す。随員がいたとはいえ、愛子さまのものごころがついてから、皇太子さまや雅子さまの同伴なしで新幹線に乗られたのは、初めてのご経験だ。
「ホテルでも部屋で、お独りで眠られました。随行した職員たちは隣室などに控えていたようです」(前出・宮内庁関係者)
愛子さま初めての”お独り旅行”は、学校行事の予行演習という意味合いもあったようだ。初等科では5年生の3学期の修了式後に、長野県の湯の丸高原で3泊4日の日程で行われる『雪の学校』という校外学習がある。インストラクターからスキーの指導を受けたり、そり遊びを楽しんだり、夜はキャンプファイアーをしたりと盛りだくさんの内容だという。今回の愛子さまのお独り旅行について、皇室ジャーナリストの松崎敏弥さんは次のように語る。
「昨年の須崎御用邸で愛子さまは毎日、海で泳がれました。初等科6年生の伝統行事である”沼津での遠泳”の特訓という意味もあったそうです。スキー校外学習の前に、愛子さまの練習の機会を作られたのも、いかにも真面目な雅子さまらしいですね」