悠仁さまが2歳のお誕生日を迎えられた際に公開された写真。秋篠宮さまが捕まえられたというトンボを、姉の眞子さんが悠仁さまに手渡そうとする場面が(写真提供:宮内庁) 画像を見る

宮内庁は12月11日、悠仁さまが筑波大学の生命環境学群生物学類に推薦入試で合格されたことを発表した。今年9月に成年を迎えられた悠仁さまは、春からは茨城県つくば市でのキャンパスライフ、そして加冠の儀などを経て成年皇族としての第一歩を踏み出される。

 

秋篠宮さまと30年来の交流があるジャーナリストの江森敬治さんは、悠仁さまが豊かな自然が周辺にある筑波大学をご進学先として選ばれたことに、感慨深く感じたという。

 

「忘れられない写真があります。2008年8月、秋篠宮ご一家が那須御用邸に滞在し、散策されていた際の写真が、翌月に2歳となられた悠仁さまのお誕生日に際して何枚か公表されています。

 

ご散策中、秋篠宮さまが捕まえられたトンボを、小室眞子さんが優しく悠仁さまに手渡している写真がこの中にあるのですが、紀子さまに抱かれていた悠仁さまが、“これは何だろう”というご表情で、姉が差しだすトンボをじっとご覧になっているのです。

 

悠仁さまがこれまで続けてこられたトンボ類の研究活動の原点とも思える光景がこのシーンに詰まっていると、筑波大合格の報道に接して、一番に感じたのです」(以下、江森さん)

 

今年9月11日、紀子さまは58歳のお誕生日を迎えられた際、宮内記者会の質問に対する文書回答を公表されている。その一部に、悠仁さまの進路に関する質問に答えた一節がある。

 

《長男が幼稚園や小学校低学年のとき、水分補給係とトンボ見つけ隊の一人として、リュックサックを背負って一緒に野山の水辺のある場所へよく出かけた夏の日を懐かしく思い出します。そうするうちに、山や川に出かけ、多様な自然環境に棲むトンボの羽化から産卵行動までの生活史を観察・記録するようになりました。あるとき、ヤゴの夜間の行動を、ビデオカメラで記録しようとしていましたが、ヤゴが移動したために思い通りに映像を撮ることができず、試行錯誤を繰り返しながら根気強く記録を続けて、ついに撮影ができたことも心に残っています》

 

この記述に対して、江森さんは次のように感じたという。

 

「紀子さまのお誕生日の文書回答には、幼稚園から小学校、中学、そして高校3年生になられた現在にいたるまで、悠仁さまがトンボ類などの昆虫や植物に興味を持ち、継続的な観察・調査を重ね、研究の内容を深められていく様子が具体的に記されています。

 

悠仁さまが“なぜだろう”“どうしてだろう”といった、子供らしい素朴な疑問や驚きから出発して、失敗も繰り返しながら成功するまで試行錯誤を繰り返されたという道程が、いちばん身近にいる方の視点から描かれていて、非常に興味深く感じました。

 

昨年悠仁さまは、学術論文『赤坂御用地のトンボ相-多様な環境と人の手による維持管理-』を、国立科学博物館の研究者らと共同でまとめられています。お住まいがある赤坂御用地の広大な緑地に生息するトンボを、粘り強くモニタリング調査し、考察された成果といえますが、ご本人の努力もさることながら、ご家族や周囲の温かいご支援があったことも、忘れてはならないことでしょう」

 

次ページ >悠仁さまが深められるべき“学び”とは

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー: