佳子さま 紀子さまから引き継いだ重要ご公務を“ドタキャン”の波紋…主催団体は「残念です」と困惑
画像を見る 1月15日、「第65回交通安全国民運動中央大会」に出席された秋篠宮ご夫妻 /(C)JMPA

 

■秋篠宮ご夫妻の方針に背かれるご姿勢も…

 

2021年に全日本ろうあ連盟に非常勤嘱託職員として就職された佳子さま。ご公務でも、全国高校生手話パフォーマンス甲子園や高校生の手話によるスピーチコンテストなど、聴覚障害のある人々に寄り添うご活動に熱心に取り組まれてきた。秋篠宮家の事情を知る宮内庁関係者はこう明かす。

 

「聴覚障害といっても、先天的に聞こえない、中途失聴、あるいは補聴器で聞こえづらさが改善するのかなど、一人ひとりに異なる事情があります。手話も1種類ではなく、コミュニケーションの在り方も多様な形があるのです。

 

佳子さまはこうした現状を踏まえ、複数の手話をマスターされており、そんなご姿勢を評価するろう者の方も数多くいるそうです。

 

そんな佳子さまが『たたえる会』に出席されなかったのは、やはり秋篠宮ご夫妻のご公務への臨まれ方に対して、疑問を呈したいというお気持ちも大きいようにお見受けするのです」

 

かねて秋篠宮さまは、“公務は受け身的なもの”“自分のための公務は作らない”と述べ、皇嗣家のご公務へ対する基本姿勢とされてきた。

 

「秋篠宮ご夫妻は、ご公務に臨まれるうえで中立性を重視されています。しかし昨今の佳子さまは、ジェンダー平等に関する積極的な発信からもわかるように、ご夫妻よりも踏み込んだご姿勢でご公務に臨まれています。

 

佳子さまは聴覚障害のある人々に関係するお務めに臨まれるなかで、“ただ漫然と引き継ぐだけではいけない”と考え抜かれた結果、今回は出席されないことを決断されたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

 

秋篠宮家のご公務を変えていくという熱意を燃やされている佳子さまだが、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう話す。

 

「秋篠宮さまがおっしゃる“受け身的”という姿勢は、たしかにご公務の公平性を保つうえで大切なことですが、一方でご公務数の増加を招いている現状があります。皇族数が減少するなか、秋篠宮ご夫妻が臨まれているご公務を将来的にはどなたが担われるのかといった点も含め、皇室全体の将来に対する配慮が欠かせません。

 

とはいえ、佳子さまがご多忙を理由にご公務を不参ということになれば、ご公務ごとに順位をつけていることにほかなりません。本来皇族としてなすべきご公務とはどのようなものであり、その優先順位はどうあるべきなのか、皇室の方々や宮内庁も改めて問い直すべきではないでしょうか」

 

佳子さまが固く誓われた“信念”は、皇嗣家に変革をもたらすのだろうか――。

 

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