■日々の話し合いで母娘は志を通わせて
外務省に入省後も、そして天皇陛下とのご成婚後も、世界各国の経済的な格差や飢餓、医療の不平等といった問題に苦しむ人々へのまなざしを忘れず、お務めを通じて行動されていた雅子さま。
そのお志は、愛子さまにも着実に受け継がれていた。万博ご視察時、地球環境や飢餓の問題から食文化の未来を考えるパビリオンでは、フードロス問題についても言及しつつ、
「一方では食糧が足りない地域もあり、これを解決する方法はないんだろうかということを、よく家族で話し合っているんです」
と明かされていたのだ。前出の知人は続ける。
「万博ご視察時に、愛子さまは夢を書き込むモニターに『世界平和』と書かれておりましたが、両陛下の教えが息づいていると改めて感じました。日々の話し合いのなかで、両陛下は愛子さまに、皇室のご活動を通じて、“自分に何ができるのか”と考える大切さを伝えられているのでしょう」
雅子さまと愛子さまが、今後母娘で力を合わせ目指されることとは……。そのヒントについて、欧州の王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう語る。
「天皇ご一家とも親交があるベルギーのマチルド王妃は、2019年に次期国王である長女のエリザベート王女を伴い、ケニアの難民キャンプを訪れています。またスペインのレオノール王女も、2022年に一家でウクライナ難民の支援施設を訪れました。
将来女王になる立場の欧州各国の王女たちは、“パワープリンセス”と報じられるほど、世界規模の社会問題の解決や平和の実現に向けて、親世代の背中を追いながら、団結し行動を始めています。
両陛下と愛子さまは、6月にも沖縄県を訪問されます。世界平和に向けて愛子さまも各国のプリンセスと一致する部分があるのは、頼もしいことだと思います」
世界に誇れる愛子さまを育てられ、自信も深められている雅子さま。平和で、飢餓なき世界を実現するために――。覚醒した母娘の闘いは、もう始まっている。
画像ページ >【写真あり】大阪・関西万博を視察された愛子さまは、ご勤務先の日本赤十字社が運営する国際赤十字・赤新月運動館にも足を運ばれた(他19枚)
