《“愛子天皇”実現の障壁》実妹が女性皇族でも…麻生太郎氏が“男系維持”にこだわり続けるワケ
画像を見る 5月18日、金沢市で集まった人々に手を振られた愛子さま(写真:共同通信)

 

■「女性天皇と女系天皇の違いさえ知らない」と呆れられた

 

前出の皇室担当記者はこう語る。

 

「実は寛仁さまは、歴史上存在した一代限りの女性天皇については認められていました。しかし多くの男系維持派は、“女性天皇誕生は女系天皇(母方のみ天皇の血筋を引く天皇)につながる”として、認めていません。

 

寛仁さまの妃・信子さまは、以前から愛子さまをとても敬愛されているそうです。それにもかかわらず、夫の生前の主張が、愛子さまの天皇への道を阻み、また実兄の“ちゃぶ台返し”が、愛子さまの将来を不透明なものにしていることに複雑な胸中でいらっしゃるのではないでしょうか」

 

男系維持派の旗頭となっている麻生氏だが、寛仁さまを知る宮内庁関係者は、次のように話す。

 

「ちょうど小泉内閣が、有識者会議を作って皇室典範改正を検討していたころ、寛仁さまが麻生氏についてこう語っていたのです。

 

『あいつは、女性天皇と女系天皇の違いさえ知らないんだぜぇ』

 

少なくとも当時の麻生氏は、皇室についてほとんど知見を持っていなかったと伝わっています。自民党の宗教系支持団体のなかでも最大規模で、国政・地方選挙でも数十万の票を動かせるという『神道政治連盟』も男系男子による皇位継承を主張しています。そうした保守的な団体の支持をつなぎとめる存在であることで、麻生氏は党内での影響力を保ち続けているのです」

 

はたして麻生氏が男系維持にこだわり続ける真意とは……。皇室の未来が、政治家たちの打算に左右されてはならない。

 

画像ページ >【写真あり】自民党の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の会長を務めている麻生氏(他19枚)

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