新潟市で開かれた防災推進国民大会2025に出席し、発表を聴講される愛子さま(写真:JMPA・2025年9月7日) 画像を見る

悠仁さまの成年式の儀式に臨まれた後、新幹線に飛び乗るようにして愛子さまが向かわれたのは新潟県。「防災推進国民大会2025」に参加されるためだ。9月6日夜に、水色のスーツ姿の愛子さまが新潟駅に到着されると、各所から大きな歓声が上がっていた――。

 

「翌7日には、能登半島地震で被災した高齢者や障害者への支援を題材にした発表をご聴講。8日には2004年の新潟県中越地震で全村避難を余儀なくされた山古志村(現・長岡市)の復興交流館を視察されました。

 

防災推進国民大会は内閣府などが主催し、行政、企業、教育機関のほか、愛子さまのご勤務先である日本赤十字社(以下、日赤)も参加する、国内最大級の防災イベントです。

 

発表を聴講された愛子さまは熱心にメモを取りながら聞き入っておられ、“災害に直面する国民とともにある”ことをライフワークとして臨まれる覚悟に満ちていたようにお見受けしました」(宮内庁関係者)

 

新潟県へのお成りに先立ち、愛子さまはご活動をさらに拡大していく次なる一手を打たれていた。本誌9月2日発売号でも報じたが、宮内庁が発表した令和8年度予算の概算要求に、愛子さまの専属職員を増員するための項目が盛り込まれていた。

 

来年度から、愛子さまを担当する侍従職の職員を、現在の1人体制から3人体制とすることになったのだ。いったいどういった人員が増えることになるのか。

 

元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんはこう語る。

 

「平成元年に天皇皇后の非公式なお出ましや、清子内親王(当時)のお出ましを担当する庶務第二係が侍従職に新設されました。今回の増員はこの庶務第二係か、または新しい係を作って、そこに配属する行政職の事務官のようです。

 

愛子内親王殿下専属の事務官を増員したいという予算要求は、今後、公務の幅を広げていくという宮内庁の姿勢の表れです」

 

今年の愛子さまは、平日は日赤でのお仕事に加え、宮中行事や祭祀にも臨み、土日も公務に臨まれている。新潟県ご訪問の次は、12日から両陛下とともに長崎県を訪れる予定だ。

 

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