二代目店主の玄地(げんち)正和さん。お店より2年早く生まれ、物心ついた頃から父の働く姿を見てきた。 「最初は太鼓焼のお店で、おじいさん(父)がアズキ煮てたの覚えてますね。戦後で食べ物ないから、甘いものが重宝されて。ガスもなかったから、おがくずで火を起こしてましたよ」 甘味も好評だったが、時代は支那そばへ。おじいさんこと正和さんの父、先代の与四太郎(よしたろう)さんは甘...

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