「日本で一番痛い鍼灸院」との評判もあるが、鶴瓶師匠やベッキーをはじめ、数多くの著名人が足しげく通っているという、鍼灸名人・竹村文近先生。そこで、本誌女性記者が突撃取材を敢行。不規則な生活で、肩こり、腰痛、疲れ目など不快な症状のオンパレード。先生、なんとかしてください!

 

「どうぞ! 鍼を研いでお待ちしておりましたよ(笑)」と、予想に反して、フレンドリーな竹村先生。はたして、どれほど痛い鍼なのだろう……。

 

ベッドにあおむけになると、早速手首の上に「トン」。あっという間に「トントントン」。痛みはなく、響くような刺激だ。そのままへその上、横、下。胸の間やみぞおちにも素早く打っていく。

 

「みぞおちの下がゴリゴリしていますね。頭を使う仕事の人に特有の症状です」と先生。続いて首。こりが内側から溶けるよう! 続いて脚もあっという間に鍼を打たれ、うつぶせに。お尻から始まり、背骨に沿って、流れるように肩、首、頭へ。ガチガチだった背中や首が、ふわっと軽くなっていく。

 

膝の裏側から足首までも一気に打たれた。これは意外にラク? すると突如、腰にヌーッとした感触が! 今までより明らかに長い鍼。刺激が脚まで響く。その後、鍼の先にもぐさを付けてお灸。鍼を通して熱が届き、内臓まで温まるよう。体がぽかぽかして、眠くなってきた。

 

再びあおむけに。顔に鍼を打ち美顔効果を狙う「美容鍼」は美容業界でも人気だが、竹村先生は頭にも打つ。美顔のツボは、頭にもたくさんあるそうだ。頭頂部にある「百会(ひゃくえ)」のツボは、鍼を抜いた後に血がチョロッと出た!

 

「頭に血が上るといいますが、まさにその血です」と、竹村先生。頭重感が解消して痛みもスッキリ! トドメはへそを挟んで上下にあるツボ。やはり長い鍼がヌーッと入り、思わず「うわー」と声を上げてしまう。つま先まで電気が走ったようだ。

 

わずか30分で打たれた鍼は約130本! ビビビと響くところはあったものの、総じてイタ気持よく、全身くまなく打たれているうちに体が緩み、太い鍼も抵抗なく体に入った。帰り道、体は軽く、視界もクリアに!

 

「全身のめぐりをよくする鍼治療には、老いにくく、太りにくく、病になりにくく、薄毛になりにくいという4つのメリットがあります」(竹村先生)

 

治療の頻度は症状によるが、ある程度継続的にかかることが望ましいという。不調を根本から解決する名人の鍼。体をまかせてみる価値はありそうだ。

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